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今日は家から徒歩15-20分ほどのところでマルシェが開かれる金曜日。

久しぶりにマルシェに行こうと昨日の夜から考えていた。
朝、空はどんよりとしているが、雨は降っていなかったのでマルシェに行くことにした。

マルシェではまず、野菜を色んな店で物色・・・。
大根と葱は買いたい・・・どの店が新鮮か・・・どの店がすいてて買いやすいか・・・などを歩き回って調べる。
お花やさんの前を通った。
花は綺麗だなあ、と思いながらもマルシェで買ったことはない。
花なんて誰かにあげるから買ったことが1,2回あるぐらいで、自分で買ったことがない。
まして誰かにもらったこともあんまりないけど。
いつものように花屋は眺めるだけのつもりが、心引かれる花に出会ってしまった。
桜のような、桃のような、梅のような花。
日本人の心には響くねえ。
一体何の花なのか?
店の人に聞こうとしたが、他のお客さんの相手で忙しそうだったので尋ねられず、待つことが嫌いな私は待ってもいられなかったので、他の店へ。

マルシェではワッフル屋さんがいて、すれ違う人皆(皆でもないか)ワッフルを食べている。
久しぶりにワッフルも食べたくなって、探し回ったが見つからない。
なので、ワッフルをほおばっているおばさんを止めて、どこで売っているのか聞いて、ワッフルを買いに行った。

息子とワッフルを食べながら、またあの花屋に行ってみた。
また店員は他の客の相手をしている。
なので、野菜屋さんにいって、ライチ・すもも・葱、大根を買った
途中雨が降ってきたので、持ってきた折り畳み傘をさした。
持ってきてよかった。
そしてすぐ止んでくれてよかった。

それにしてもやっぱりあの花が気になる。
欲しい。

またあの花屋に戻ると、今度は客は誰もいなかった。
店員にいくらかきくと、1束3ユーロ、ということだったので、2束買うことにした。
名前を聞いてみた。私が正しく聞き取っているとしたら、答えは「fleurs de pommier」。
りんごの花。
いや、でもりんごの花の気はしない。梅だったらprunierで似ているし・・・。何なんだろう・・・。

花を包んでもらって、店員が「大丈夫?」と私に尋ねた。私は「大丈夫」と答えた。
なんで「大丈夫?」なのかと言うと、この花、花屋さんで売られていた花の中で一番大きい。ふーたんより背が高かったので、おそらく1mはある。

ベビーカーの下には大根・ポワロー葱(これまたでかい)などを入れて、上には11.5キロの息子が乗っている。それを右手で押しながら、左手には巨大な花。

気のせいか、道行く人に見られているような気がする。
それは「素敵な花ね」なのか「(通りにくくて)迷惑だよ」なのか「あらあら赤ちゃんつれて大変ね」なのかは分からないが、とにかく勝手に視線を感じた。
いや多分、自意識過剰。

帰りは運の悪いことに上り坂だ。
重いしバランスが取りにくい。
おまけにまた雨。
今度は傘はさせないが、息子が「カーサ、カサ」と教えてくれる。
雨降ってるのは知っているんだけど、ママは傘させる状態じゃないんだよ、と説明する。分かってくれ。

ようやくアパートについたら、同じアパートに住む日本人のKさんにエレベーターでばったり出会った。素敵な花ねえ~と褒めてくれて、

「私、残念なことに剣山とか日本から持ってこなかったのよねえ」とKさんは言った。

「え、私、剣山なんか持ってませんよ・・・。」と答えた。

普通に花瓶に突っ込んで生けるつもりだった。
あはははは、と笑ってごまかしておいた。
確かにこれは生け花向きの花かもなあ、と思った。

家に帰って花と格闘。
剣山持ってないどころか、花を切る用のはさみすら持っていない。
料理はさみで切ろうにも、枝が太くてなかなか切れない。
枝っていうか、「木」だもんな。
枝はなかなか切れないが、自分の人差し指をぐさりと切った。

痛い・・・。

だらだら流血しながらも花と格闘。
負けないぞー。

30分ぐらいして、ようやく花を飾りつけた。
流しはめちゃくちゃ、流しの下も枝やら花やら落ちている。
片付けも大変・・・
大変な目にあったので、もう花買うことは当分ないだろう。

(写真:なんともセンスのない花の飾りつけ。アップでみるとなかなかかわいい花)