イメージ 1

バリさんの笑いのつぼってちょっとずれている気がする。

1.雷
ギニアは雨季と乾季があり、雨季のときはものすごい雨が降る。雷もバンバン落ちる(雷は苦手じゃなかった私でさえちょっと怖い)。
ある日、雷がゴロゴロと遠くで鳴っていた。
息子に「ほら、雷だよ。ゴロゴロ~」と話しかけていたら、バリさんが隣で爆笑。ひーひっひっひ、って言ってた。
「アー、マダム。そうそう」と言う。
「ゴロゴローでしょ?」と私が言うと、
「そうそう、ドブゥドブゥドブゥ・・・」と返ってきた。
雷の音が違ってた!
でもそんなに面白かったの?!

2.圧力鍋
私が圧力鍋を使うたびにバリさんはニヤニヤする。何?と聞くと、「セ・ボン(that's goodみたいな)」と言ってた。圧力鍋のすごい音が面白いのか、圧力鍋を発見してから良く使うようになった私が可笑しいのか?!

3.騒音
今朝、ドアが壊れていたので、技術者が直しに来た。直すって言っても、すごく単純なことしかしない。彼がトンカチでガンガンドアを叩いているのを見て、うるさいなー、と思って不快そうな目で私は見た。そんな私を見て、またバリさんが笑う。めちゃくちゃ笑ってた。何???!

4.鶏・・・肉?
うちにはアフ○ックの鳥の人形がある。旦那の実家にあったもので、息子が気に入ったのでもらってきたものだ。バリさんはそれを見て、ひっひっひ・・と笑い出した?どうしたの?と聞くと、「プレ・・・(鶏)」と言って、またひっひっひと笑う。プレって私には鶏よりも食べる「鶏肉」のイメージがある。なので、バリさんの「プレ・・・」発言を聞いて、私も笑ってしまった。食べれないんだよ、と教えてあげたい。

笑う門には福来る。バリさんのもとにはきっと沢山の福が来ているに違いない。

よく考えたら、ギニアでの生活で、旦那と過ごす時間と同じかそれ以上にこの男と同じ屋根の下にいた。そんな言い方したらちょっとヘンな感じもするけど・・・。男っていうか、おじいちゃんだし。私たちが引っ越すということを聞いたとき、「マダム・エ・ボン!ボン・マダム!!」(良いマダムだ、と言いたいみたい)と何度も言ってた。忘れないで、とも言ってた。それを聞いて、ちょっと泣きそうになったので、急いで目をそらせた。
今も引っ越す準備をする私を見たら同じ事を何度も言う。バリさんとはお互いヘンなフランス語で会話してて、話さなくても分かる仲になってしまった。(この表現も怪しい関係みたいで嫌だな)
バリさんにボン・マダムと言われるたびに、いよいよベルギーに引っ越すのが寂しくなってしまうのだった。

(前と同じ写真ですが・・・。仕事人・バリさん)