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ベビーシッターのアシャナットの結婚式が木曜日にあった。
セネガルから帰ってきて、引き続き2日間お休みをもらっている旦那も一緒に結婚式に行った。

彼女は空港近くに住んでいる、ということは知っていたが、詳しい住所は知らなかった。アシャナットは運転手に目印になるところを教えた。運転手は「あそこは道が悪いからね・・・この車で行けるのか・・・」みたいな気弱なことを言っていた。だめならだめで諦めて帰ってくるけど、とりあえずは行こう、ということになった。

この日はあいにくの雨。
そして問題の道。
石とか砂とかがいっぱいで、舗装されてない道、ってことだと思っていたら、とんでもなかった。
なんというか、
車でロッククライミング してるみたいでした。
ぼこぼこした石の絨毯の上り坂というか、四駆じゃないと無理なような道だ。
うちのは10年落ちのオンボロセダンで、空港行くときに止まっちゃったし、かなりドキドキした。何度も車の底擦ったし・・・。
学校の前についたら、そこから電話して彼女のお姉さんが迎えに来ることになっていたのだが、電話が通じない。その辺の人にアシャナットの結婚式はどこだ、と聞いたらすぐ分かったので、直接彼女の家に向かった。
家に着くと、すぐ彼女が出迎えてくれた。そのとき、顔はばっちり濃い化粧をしていたのに、頭にビニール袋をかぶっていた彼女の姿が印象的だった。
中に招かれて、ギニア人女性に囲まれて座っていた。すごい人数が集まっている。うちの運転手も居辛そうに端っこに座っている。(運転手はマリンケ族で、アシャナットはプルー族なのが理由なのかな?とふと思った)

アシャナットはより奥の部屋にうちの運転手を連れて行って、私たちもその部屋に移動した。
色んな女性を紹介される。「私のお母さん」と紹介された女性は意外と若いな、と思っていたら、それから後4回ぐらい、別の女性を連れてきて「私のお母さん」と紹介された。ギニアでは年取ってる人で仲良かったら誰でも母さんのようだ。確かお母さんは病気がちって言ってたけど、紹介されたお母さんはみなピンピンしてたな・・・。

そしてアシャナットと5名の「お母さん」のうちの一人がビニール袋に大量のクスクスを入れてきて、私たちに持って帰るように、とくれた。その後、ジュース5本とバナナ1房(12本は少なくともついてた)も持ってきてくれた。結婚式は沢山ご馳走を作って振舞うもののようだ。

彼女がしばらくして、白い結婚式の衣装に着替えてきた。
「綺麗ねー!」と言うと、「そうでしょ、今日の私は美しいでしょ!」と返ってきた。いつもテンション高めの彼女だが、この日より一段とテンションが高かった。そりゃ結婚式ですもんねえ。うかれますねえ。

私たちが最初にいた家はなぜか女性しかいなかった。
しばらくして、別の建物に行くと、そこは男性しかいなかった。
どうも男性しかいない建物の中では会議みたいなものが行われている。運転手の説明によると、これが「宗教的儀式」だそうだ。プルー語なので何はなしてるのかは理解できず。

彼女の旦那さんを見てみたい、と言うと、「お母さん」の一人は、「彼はここにはこない」と言うし、運転手も、「普通、旦那は花嫁のうちにはこない」みたいなことを言っていた。アシャナットに「旦那さん見たいんだけど」というと、しばらくして旦那に会わせてくれた。わざわざ私たちのために呼んだんじゃなくて、多分最初っからここに居た。なんでギニア人って言うことバラバラなんだろう。ギニア人だけじゃなくて、セネガル人もだったけど。

アシャナットは私と同じぐらいの年齢だが、旦那さんになる人はどう見ても40歳は過ぎていた。そしてかなり恰幅の良い男性だった。

一緒に写真を撮ってから、この日昼寝をしていなくてずっと息子がぐずっていたので、会場を去った。多分、この後3時間とか結婚式は続いたんだろう。長居できなかったのが残念。

(写真:アシャナットと旦那さん。息子もおまけに。)