こんばんは、manaです。
見つけて読んでくださりありがとうございます。
昨日は仕事帰りにゲリラ豪雨に遭い、びしょびしょになりながら帰宅して着いて、
スマホを見たらニュースアプリに衝撃的な通知が。
さくらももこさん逝去
思わず声を上げて驚いた。
あれ?そんなに歳いってたっけ?
いや、まだ60歳もいってないはず…
嘘でしょ…
享年53歳。乳がんを患っていたらしい。
積極的に表に出るような作家さんじゃないから、みんな知らなかった。ひっそりと病と闘ってたんだ。あんなに健康オタクだったのに。ガンって怖い。
昔の本でタバコを吸うからその分健康に気を遣ってて、便通もいいし、肌もスクワランで十分なくらい調子いいってのが印象的だった。まあ、随分前のエッセイだけど。
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
私は1987年生まれ。『ちびまる子ちゃん』のアニメ放映開始した翌年だ。
♪楽しいことなら いっぱい 夢みることなら めいっぱい~♪
のオープニングテーマを聴いて、あぁ明日も幼稚園だと思った世代である。
そっから漫画の単行本を買って、小学3~4年生くらいに『もものかんづめ』を読んだ。初めて自分のお小遣いで買ったハードカバーの本だったような気がする。
彼女の文章で初めて「エッセイ」というジャンルを知った。
『さるのこしかけ』『たいのおかしら』・・・と次々集め、新作が出るのが楽しみで、日常を切り取り、落語のように心地よく進んでいく文章に私は夢中になった。そこから本を書く仕事や誰かとともに本を作る仕事に憧れたのだ。
ちなみに、中学受験の時に、塾での模擬面接で好きな作家や本を聞かれたとき、私は堂々と、「さくらももこさんの『もものかんづめ』です」と答えたら、塾の先生に「やめとけ、『星の王子さま』とか『ソフィーの世界』とかにしときなさい。笑」と言われたことがある。
いわゆる“お受験”の模範解答にふさわしくないのかもしれないが、私はさくら先生のおかげで、自分のありのままを文章にすることが大好きになったし、日常や周りの人間を面白おかしく見る目線を学び、幼少期に必要以上に大人びてた私の退屈な心を救ったのだった。
勝手ながら、まぎれもなく、さくらももこという存在は私の心の師匠だった。
誰しもあの頃の「まる子」が心にあるように思う。
アラサーくらいだったら、駄菓子屋で遠足に持ってくお菓子をまる子と同じように買った人もいるだろうし、まる子のように男子に負けず、給食のおかわりジャンケンを死に物狂いに戦って親友に呆れられた人もいるかもしれない。
そういう行動的な部分はもちろん、決してデキルいい子じゃない部分できっと「まる子」が居たはずなんだ。
やらなきゃいけないことを先延ばしにしたり、自分のためにずる賢いところや、嘘を嘘で塗り固めて自分を窮地に追い込んで顔に青い縦線が入る…とか。
漫画でもアニメでもまる子は決して良い子ではない。
好きなブロガーさんも書いてたけど、それはさくら先生自身のエッセイでも同じで、不謹慎だけど、決してさくら先生自身も聖人君子のようなデキた人ではなかった。
「でも、それでいいじゃん、何が悪いの。」
って、ストンとモヤモヤが胸に落ちていくような爽快さが作品の中には散りばめられていて、大好きだった。
ありのままで、自分が一番楽で楽しい生き方でいいじゃんって、肩の力が抜けた人たくさんいると思う。くだらない笑いに救われた人もたくさんいると思う。
大人になった今改めて読み返すと、少女漫画の枠を超えた人生観にハッとさせられる。
安らかに、天国でも面白おかしく今の世の中を見ててほしい。さくら先生が描いた家族、キャラクター、そしてエピソードは、ずっと心に残って生きています。
素敵な作品とキャラクターを創ってくれて、ほんとにほんとに、ありがとうございました。
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
さみしいね。
また一つ、時代が終わった気がする。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
mana