こんばんは。manaです。
見つけて読んでくださり、ありがとうございます。
昨日は敬老の日でしたね。
私は北海道の祖母に電話をし、30分ほどガールズトークをいたしました。
御年91歳の祖母ですが、しっかりしていて孫と愚痴や恋愛話もできる祖母。
60歳も違う私と女友達のように電話でおしゃべりしてくれる祖母に、いつまでも元気でいてほしいなぁと願う今日この頃です。
さて、昨日の夜は『コード・ブルー』最終回と『MステウルトラFES2017』。
21時台に源くん出演とのことで、観たいTVが重なってしまって、TV大好きっ子な私にとっては悩ましい夜でした。笑(そもそも“子”っていう歳じゃない)
でも、昨日は夫も休みだったので、彼が楽しみにしていた『コード・ブルー』を選択!
※21時ちょい前からMステは録画していたので、そのあと追っかけて観ましたよ!
前置きが長くなりましたが、『コード・ブルーSeason 3rd』の感想を・・・
少々毒もありますので、ご興味ある方だけLet'sスクロール!笑
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今回の『コード・ブルー』について賛否両論あるようですが、はっきりと私は「残念だった」と思う派です。(今作が好きな人すみません。)
まず、断っておくのはキャストの方々の演技に関しては全く申し分ありません。
むしろ素晴らしかった。
藍沢先生役の山下智久さん(あえて山Pとは言わない)やベテランの橘先生役の椎名桔平さん、新垣優衣さん演じる白石先生、戸田恵梨香さんの緋山先生、冴島さん役の比嘉愛美さん、藤川先生役の浅利陽介さん、そして新人フェロー・フライトナース役のみなさん。
その他のキャスト陣も含めそれぞれの演技についてはとても素晴らしかった。
しかし、同時進行で動く話の軸が多すぎて・・・全体的に浅かった気がするのです。身内にばかり降りかかる災難、視聴者をムダに煽るような予告の作り方には首を傾げてしまうばかりでした。最終回に猛スピードで回収しましたけど、なんかぎゅうぎゅうに詰め込まれてうまく収まる場所に収まらない感じ。
たった1話45分弱×10話プラス延長ありで全員が納得いくストーリーを深堀できるなんて思わないけど、気が付いたら助かってたり、次に進んでたり、と思えば、急にまた戻ったり・・・が多くて、全然エピソードやきっと画的に良かったであろうシーンやセリフがほとんど残像にも心にも残らなかったです。
脚本家の変更がやはり大きな原因だとは思いますが、時代がドラマを変えてしまったんだろうな、とも思います。
まず、木曜22時だったのが月曜21時(月9)に変わってしまったことで、視聴者層がより若く幅広い世代になったこと。また、大震災以降、重苦しい展開が続く残酷なドラマはウケないというか避けられてるのかなとも思いました。
フジテレビのドラマ制作史上最大の不振にあえいでいた伝統の月9枠。録画再生も簡単にできるし、ネットでもFODとかで追っかけ再生ができる。そもそも21時に落ち着いてTVなんて観られないよっていう働く人々も多い中、その月9枠を復活させるために『コード・ブルー』が帰ってきました。何とか視聴率を稼ぎ、広告スポンサーを納得させドラマ製作費を稼がなきゃいけないテレビ局側と、シーズン1からのファンが期待していた内容のギャップが激しすぎたと思います。
放送時間帯が変わったことで若年層の視聴者が増え、より分かりやすく、より恋愛やコミカルなシーンなどを絡めてその若い視聴者の気も惹かなきゃということで進んでいったような気がする今作。以前と比べてかなりライトでマイルドな展開に驚かされました。
大人も楽しめる内容だったシーズン1を見ていたとき、10代後半・20代前半だった世代(私を含む)には、今作は物足りなかったのではないかと思うのです。
何も人が死ぬシーンを増やせと言っているわけではないのですが(実際亡くなっている患者さんエピソードもあるので)、ずっと命と向き合った重苦しいシーンは受け入れられなくなっているんだなと感じました。だからコミカルな藍沢のおとぼけシーンや白石・緋山のいちゃいちゃシーンでフォローしたりしてるのかなって。でもキャラクターの変更著しくて、私には「こんなんだったっけ?」っていう違和感ばかりが浮かびました。
人間そんなに強くないっていう感じにだいぶ丸くなった冴島さんとかも含め、白石先生が緋山先生にあんなに直接的なセリフで友情を口にしたり、いちゃいちゃするシーンはちょっとイメージと違ったかなと。確かに二人並ぶとめちゃくちゃ可愛くて、抱き合うとか萌えるんだけどさ。そんなあからさまでわかりやすく仲良しこよしだと何だか違うのよ!!笑
つらいときに何も言わずにそっとそばにいるくらいがグッときたのよ。とテレビの前でツッコミを入れていた私。
緋山先生の恋愛が必要だったかどうかについて、緋山先生に恋させる展開はあってもいいのだけど、相手がグイグイ来すぎて視聴者に引かれちゃったのかもと思います。実際、途中からグレイズ・アナトミーを観ているのかと思いました。笑笑
あまりにもリアリティがなさすぎた演出を含めて色々とツメが甘かったせいで視聴者が全然感情移入できなかったのかもしれません。ツンデレ緋山が可愛いすぎるだけに残念です。。。
でも、かくゆう私も医者の恋愛とか結婚を描くなら、ここは藤川先生と冴島さん夫婦に任せてほしかった。冴島さんを通して女のキャリアとかを描いてほしかったのに、せっかく授かった子を産むか悩ませちゃうし、挙句の果てに流産させちゃうし、なんだったんだろうかって思ってしまいます・・・。
今回冴島さんかわいそうな展開多すぎて、そこから本当に何が言いたかったのか。「まぁそりゃ冴島さんの心も折れて弱くもなるよね、言ってることブレブレになるよね、藤川にヘリ降りてって言いたくもなるよね」って色んな悲劇を背負わせて同情を引きたかったのか。すべてが後付けの展開のように感じました。
フェローについても、いわゆる「ゆとり・さとり世代」を描きたかったのか、最初は“本当に君たちは後期研修を終え救命を志望してやってきたのかね?”という程の医療人としてのレベルの低さ。でも黒田先生やかつての橘・三井先生のように厳しくするのは時代が許してくれない。笑 そんな風にモヤモヤしてたら、急に8話あたりでフェロー達のスキル上がってて、「え、どこでそんなに意識変わった!?いつ技術磨いた!?」というほど変化が急激すぎて扱いが雑な感じが否めません。
灰谷先生役の成田凌さんとか、名取先生役のHeySayJumpの有岡大貴さんとか、演技上手いんだなーってと思ったし、最終回の灰谷先生と白石先生が2人で話すシーンとてもよかったのに、名取先生の親はあっさり説得できたり、横峯先生とか雪村ナースの扱い軽く感じたし、なんか色々と不完全燃焼な感じで終わってしまった気がします。
とにかく、キャラクターが多すぎて一つ一つ追うのも大変ですが、ピアニストの奏ちゃんは藍沢にとって結局なんだったのか、何を伝えたかったのか。また、新海先生役の安藤政信さんの無駄遣いがいまだにきちんと解せません。笑
安藤政信すごく好きな俳優さんなのに脳外科医としての見せ場も無かったし、ほんと何だったの…笑 そして奏ちゃんは思い出す程度に出てきて藍沢先生をかき乱していくのは、ほんと何だったの…笑
(これについてはもう一回観たら理解できるのかな…)
とどのつまり、①放送時間の変更のせいかナレーション・セリフでの説明が多すぎる、②急展開が多く、成長過程を描く時間軸が見えない、③キャラクターが多すぎてそれぞれの感情や意識の変化の描き方が雑に見えたというのが今作の残念なところでした。
また、梶さんとか森本先生とかフェローの精神的支えになるような年上の配役がいなかったのもちょっと残念。(森本先生はDr.Xに取られたからダメなのかな?笑)
散々言ったけど、良かったシーンもありました。
椎名桔平さん演じる橘先生の涙のシーンにはグッときました。三井先生が子供のために救命から離れるのはとても残念だったし、奇跡的に心臓移植が決まるところはこりゃドラマだからなと思う部分もあったけど、子役の子の葛藤を含めて涙の演技には胸がギュッとなりました。
また、上記からずっと言ってますが、キャスト陣の演技は素晴らしかったです。特にメインの5人の気迫に満ちた表情がとても印象的でした。
キャストの方々の素晴らしい演技力のおかげで、脚本や演出の矛盾がカバーされていたように思います。