※予約投稿です。追記あり。
こんばんは。manaです。
見つけて読んでくださり、ありがとうございます。
前回の『逃げ恥』第10話感想の続きです。
※完全にネタバレなので、まだ観てない方はスルーしてください。
さっそくどうぞお付き合いください♡
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もう平匡&みくりが新婚さんいらっしゃいの妄想を繰り広げる中、
風見さんと百合ちゃんは心が揺れ動きまくりでした。
みくりに「女性の心の中をのぞき込んでみては?」と言われた風見は、
杏奈と一緒に世界遺産ラスコー展を観に行きます。
そこで偶然、百合とバツイチ田島と出くわします。
お互いにハッとする二人。
暗くなり、壁画がライトアップされると、
二万年の時を経て・・・という感慨深く壁画を見つめる百合を
さらに熱い眼差しでみる風見。
ここのBGMが本当に切なさを誘い、とても良いシーンでした。
あえて、風見を見ないように気づいてない振りをしつつ、
意識しているのをひしひしと感じる、大人な恋愛の切迫感がありました。
(たぶんフランス映画だったらこのままラブシーン・・・笑)
今回はここが私の中で一番グッと心を鷲づかみにされたシーンかもしれません。
みくりは親友やっさんの八百屋で販売している野菜ジャムの売り方を助言したことから、
商店街の若手が集まる経営会議というなの飲み会に巻き込まれます。
そこで青空市場の提案をしたことから、ボランティアで手伝って欲しいと頼まれます。
が、しかし。ここから市議会議員・森山みくり(仮)の大演説が始まるのです。
人の善意につけ込んで、労働力をただで使おうとする事は「搾取」
はっきりドラマの中で言ってくれました。全く持ってそうです。
友達のよしみでとか、今後の成長・勉強のためにとか、
また親子関係でも「あなたのためだから」といって、
子どもを親のがんじがらめにすることも「搾取」の一つです。
無意味なサービス残業・休日出勤、親しい間でも起こりうる心理的搾取、
このブラックな世の中にタイムリーな話題をぶちこんでくれました。
ただの恋愛コメディではありません。
日野との会話も含め、どんどんみくりとの結婚を大きく意識していきます。
平匡も沼田がどれだけ苦悩して自分を選んだか、よく理解しています。
しっかり現実を受け入れ、沼田さんのハグに応じる平匡の誠実さは大人でした。
やはり聖人君主なんじゃないか。やめさせられるんだぞ。笑
今と同程度の年収でみくりとのいちゃいちゃタイムを死守できるホワイト企業への
転職活動を急いで始めます。
京大卒で国家資格も持ち、何より経験とプロジェクトのリーダーシップの実績があります。
たぶんエージェントに頼めば、それなりのホワイト企業からのオファーは多数ありそうです。
ちなみにSHARPの公式ツイッターでは、
「津崎平匡さんのエントリー切実にお待ちしております。」というつぶやきがあったり、
Yahooニュース(元はねとらぼ)にのってた下記記事もあるように、
SEは引く手あまただと思います。笑
記事:「逃げ恥」のリストラ問題 SEの津崎平匡さんは無事転職できるのか余計ながら転職サービスの人に聞いてみた
みくりが商店街の会合から帰ってきて、それを迎える平匡の顔が、
なんとも複雑でリアルで少し胸が痛くなりました。
場面は百合と風見に変わります。
電話で風見に呼び出された百合ちゃん。
家に呼び出すという時点で少し風見の覚悟を感じます。
そしてそれに応じる百合。
「聞きたいことがあって」と理由を作り、
「若人」とか言ったり、ムリに笑って済まそうとしているけど、
風見の「男」の部分を意識しまくっているのがガンガン感じられます。
最初は距離があったのに、百合に自分の気持ちを伝える時は近くに来る感じとか、
はっきりと目を見て「抱きたいと思っているのに」とか言っちゃうところとか、
どんどん風見の好感度が上がってしまうシーンでした。
私は実生活ではストレートに言ってくれる人が好きです。
男気あふれる告白に私も心を揺さぶられてしまいました。
その後の百合ちゃんがとにかく可愛かったですね。
また、津崎家に戻り、二人は餃子作りに勤しんでいます。
おそろいのエプロンして、絵面が可愛いです。
どうでもいいですが、私も狙って火曜日夜は餃子でした。←誰も聞いてない。笑
餃子が大好きで得意料理の私は、みくりの教える包み方に一言物申したかったですが、
そこはスルーしましょう(何様)。笑
包み方を覚える平匡の器用さをみくりが褒めます。
そう、やろうと思えば何でもできるんです。
ただ、その一歩が踏み出せないだけ。
二人でならそれができる気がするという感覚がお互いにあるのに、
その後変な方向に行くなんて、餃子のシーンではまだ出されてないですが、
何かを決意したような平匡の顔に萌えました。
これは完全に星野源。
瓦そばのメガネの湯気シーン同様、アドリブでしょうか。
もうさーいちゃいちゃやめてー笑
しばらく時間がたったのか、
百合の出社シーンにて風見を避けていることがわかります。
まぁ現実じゃあり得ない形で杏奈やナツキもそろい、
風見と百合の関係を勘ぐるのですが、ナツキが可愛かった・・・・。
付け足しですみませんが、ここでめでたく杏奈は「ポジモン」と命名されました。
エレベーター内の百合とナツキの会話で、
「生きていれば会える。(うろ覚え)」の後のテヘっとした顔♡
ナツキ演じる成田凌さんは初めてみたのは日テレ「学校のカイダン」でした。
こんなに可愛い感じの年下男子もいいなぁと思わざるを得ない演技です。
(写真はちょっと焦点あってない感じで少しイッちゃってるように見えたらすみません。笑)
平匡の会社では、退職について通達があり、社内でも動揺が広がります。
日野は怒り、沼田は苦しみ、風見は冷静です。
そんな中、平匡は昼休み返上で転職活動・・・・
なのかどうかはあとで分かることですが、とりあえず必死です。
そして翌朝、みくりを夕食に誘います。
みくりは以前話していた焼き鳥かと喜び、初めてのデートに心を弾ませます。
早速何着てこう♡とファッションショーが始まります。
TPOに合わせ、服選びするなんて楽しくてしょうが無いですよね。
でも決まらなくて、結局「焼き鳥だし、気合い入れすぎても・・」と服を決め、
待ち合わせ場所の「象の鼻公園のゾウの像の前」に行きます。
すると先に平匡が待っていて、みくりに気づいて小さく手を振って迎えます。
今度は平匡からしっかりと恋人つなぎでリードし向かったお店は・・・
なんと高級フレンチレストラン。
着くなり、みくりは後悔と焦りの顔をします。
一方、そんなみくりに微塵も気づかず意気揚々とコートを預ける平匡。
女にこんな顔絶対させちゃだめです。
席に着き、緊張するみくりをよそに、慣れた風に平匡は注文を進めます。
その姿はまさに王子様・・・
みくりの中で乙女ゲームが始まります。
メインは羊肉か牛フィレ肉か、その選択も「ハッピー平匡エンド」で終わるために
究極の選択のように思えてきます。笑
とりあえず、ちょっとキモかったです。星野源大好きだけど。笑
原作だと、みくりのなかですでに平匡は王子キャラなんですかね?
爆笑。
さて食事も終わってコーヒーを飲み落ち着いた頃、
食事中は無言で食べ、時折にこやかな笑みを浮かべるだけだった平匡がついに動きます。
そうです!
ついにプロポーズ!!
が、しかし・・・
あろうことか、ここで平匡は結婚の合理性についてプレゼンを始めます。
うっすら笑みを浮かべ、結婚したときの貯蓄額の増加などメリットを並べ立てます。
一方の、みくりのこの無表情。
胸が痛くなってきました。
そうです、全てはこのプロポーズのために、
再就職活動に励んでるのかと思いきや、
お店を探し、無理矢理予約をし、お店の下調べをしていたのでした。
余裕か!!!
しかし、今まで結婚を意識すらしてなかった平匡に、どうして結婚する気になったか問うと、
仕事が決まってから言おうと思ったと前置きしつつ、リストラされたことを告白します。
するとみくりの顔も一変します。
給料も支払わずに私を都合よく置いておくことができるから結婚をするのかと。
オロオロする平匡。
自分とは結婚したくないのか、好きではないのかと、泣きそうな顔で聞きます。
好きだから、愛があれば、何だってできるだろう、そんなことでいいのかと、
そこで出たセリフが
「私、森山みくりは、『愛情の搾取』に断固として反対します!」
あー、だよね。うん、仕方ない。
もうほぼ泣いている平匡と、怒っているみくりの
対照的な表情でエンドロールに入るのでした…
そうそう。みくりが怒るのは仕方ないです。
ここまで結婚の合理性についてまくし立てられたら。
結婚することは確かに合理的です。私も夫とは利害一致で同棲を始めたので。
ですが、そこには合理性だけでは片付けられないものも確かにあります。
みくりはみくりで、かなり理屈っぽいですが、
私は何となく、普段から主婦への対価や意義を考えてるみくりの
言わんとしていることがわかるような気がします。
まずそもそもプロポーズするにしても、平匡に思いやりが足りません。
丹念に準備を重ねましたが、それは自分が失敗して恥ずかしい思いをしたくないから。
みくりを本当に喜ばせようとは思っておらず、
きっと自分のことが好きだから喜んでくれるだろうという独りよがりで物事を進めています。
平匡違ぁぁう!!ばかやろー!!と叫びました。
しかし、これが好きだから結婚しよう!ってストレートにぶつけてたら、
どうだったんでしょうか。
元も子もないことを言えば、
ここでハッピーエンドでただの単純なラブコメですよね。
だから見ててムズムズするんですよね。
原作を読んでないので深いことはわかりませんが、
この展開を考えた海野つなみ先生はすごいなぁと思いました。
来週はきっと平匡のどん底テンションとみくりのどん底テンションから始まるでしょうが、
今まで事実婚で給料として支払われていた労働への対価を、
結婚したらどうやって解決・着地させるのか、
果たしてそもそも結婚するのか…が気になりますね!
そして風見と百合の大人な恋の行方も!
来週が楽しみです。
【追記】
ラストシーンについて、皆さんの感想を読んでいると様々で面白いです。
私が文章が下手で、書きたくても上手く書けなかった事を
すんなり書いていらっしゃる記事を見つけました。(Yahoo!ニュースより)
リアルサウンド記事より:『逃げ恥』過去最大級のヤキモキの渦! “対等な関係性の難しさ”に迫った第10話
議論を生んでくれるドラマをどう決着させてくれるのか、ますます楽しみになってきました。
大変長くなりましたが、
最後までお読みいただきありがとうございました。
mana