こんにちは。manaです。
見つけて読んでくださりありがとうございます。
朝晩寒くなってきました。
愛しのオフトゥン(あ、布団ね)から出るのが至難の業になってきたのは、
私だけではないはず…
誰かシャキッと起きる方法教えてほしいです。
さて、今回も最近読んで面白かった作品についてです。
刊行されてからだいぶ経ってて、もう4巻まで出ているのに今更~な紹介でスミマセン
ご容赦ください・・・笑

「生活保護」の実態に迫る若手公務員たちの青春群像劇
柏木 ハルコ 著『健康で文化的な最低限度の生活』
<あらすじ>
新卒公務員・義経えみるは空気を読むのが苦手。
そんな彼女が配属されたのは福祉保健部生活課、いわゆる生活保護を扱う部署だった。
新人ケースワーカーとして、えみるを含む、同じく新たに配属された若手公務員たちは、
生活保護の現状や実態を目の当たりにする。
様々な事情を抱えて福祉事務所を訪れる人々と向き合うことで、
自分の幼さ、無力さに気づき苦悩するも、その中で今まで知らなかった現実を知り、
決まりきった答えのない世界で、もがき、奮闘していく姿を描いた青春群像劇。
生活保護という国の救済制度は耳にしたことも多いはず。
不正受給や受給者のギャンブル依存生活など、
実態の一部だけを取り上げた報道から、
偏った認識や誤解を持っている人も少なくないかもしれません。
私自身、クリニックで医療事務をやっていた時、
生活保護受給者が受診され関わることも多かったので、
知識として知っておきたかったというのも読んでみた理由の一つ。
まず、よくこのデリケートなテーマを取り上げてくださいました!と言いたいです。
困難に立ち向かい成長していくストーリーってよくあると思うのですが、
“社会的貧困”という根本的な解決方法がなく、クローズドな世界を、
時に漫画らしいユーモアを交えつつ、現実の重みをしっかりと伝えている作品です。
また、キャラクターも個性的なんですよね。
主人公のえみるはちょっと精神的に幼く、休日は虫の観察をするような女性。
他人の機微や顔色から察するということがわからない鈍感な性格。
配属早々、早速110名もの対象者を任され、仕事に圧倒され、
自身の性格と業務内容が合わないと悩んでいたところ、担当した男性が自殺してしまう。
私だったら自責しすぎて、たぶん仕事辞めちゃうと思う。
でも、えみるはその男性の家を訪ね、きちんと生活を営んでいたことを知って、
二度と同じ事を起こさないためにも、自分の仕事を全うしようと決意する。
強いよ・・・。
その他のキャラクターも各々に信念や情熱を持っているんだけど、
現実に直面したときにその未熟さに気づく。
その一つ一つのエピソードや描き方が胸にズンと重く響きます。
でも、面白い。一人一人濃すぎるよ。
母子家庭、精神疾患、虐待、ギャンブル依存・・・・
それらは目を覆いたくなるような現実だけど、
確かに私たちの周りに密かに起こっている事実。
目を背けず、しっかりとその存在を知ることで、
周りの人に優しくできるかもしれない。
まずは知ることも福祉活動の一つだと思う。
漫画だと、難しそうなハードカバーの本や厚生労働省のサイトよりぐっと身近だし。
公的機関・医療福祉関係者だけでなく、
転職・異動で職場環境が変わった人や新卒の方々も読んでみるといいかも!
目の前の問題とどう向き合うかも見所ならぬ、読み所です。
ドラマ化するには各方面の調整が必要だとは思うし、
映像化も難しい場面もあるかと察するが、
闇金ウシジマ君でもドラマ化できてるんだから、きっとできそう。笑
(あれは深夜枠じゃないと無理だわ。知らない人はリンクを見てくださいませ。)
えみる役は有○香純さんとか松岡○優さんとか・・・
少し純朴そうな感じがいいなぁ。
メディアの注目も高い作品らしいので、もう話進んでたりして。
絶対に「地味にツライ!新人ケースワーカー義経えみる」とかにはしないで欲しい。笑
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(4巻出てましたー!!)
また気が向いたら「今更だけどシリーズ」を書き残していきます。
気が向いて読んでくれたら嬉しいです。笑長々とまとまりのない文章をお読みいただきありがとうございました。
mana