こんにちは。お久しぶりです。
今日は、育脳講座で話題になった「エル・システマ」(ベネズエラ文科省主導の音楽教育)の指導者であり、ロサンゼルス交響楽団常任指揮者でもある、グスタボ・ドュダメル氏のドキュメンタリー映画を見てきました。
この映画は2022年に発表され、2023年の全米脚本家組合賞にノミネートされました。
ドュダメルが今あるのは、ベネズエラで確立された「エル・システマ」という音楽教育とその創始者であり指揮者であったアントニオ・アブレウという人のお陰だったという事が良く分かりました。
彼はその「エル・システマ」を引き継ぎ、恩師の志を発展させようとしますが、ベネズエラの政治情勢の悪化から思うようにいきません。
そのことは、その当時ロサンゼルスでも話題になっていました。
彼は政治に関わらないと言っていましたが、ある人達はそれを厳しく非難していました。
彼の言葉が、こんなに困難な状況を通って、悩み苦しみながらの言葉だった事を今日初めて知りました。
それでも祖国の音楽教育、音楽を通しての平和と融和の実現のために、自分ができる事を探し続け、貢献し続けていく、その情熱と献身に心を打たれました。
彼の音楽家としての姿勢や音楽解釈を聴くのも、とても興味深いものがありました。
また私にとっては懐かしい映像が沢山出てきました。
ロサンゼルスの街、ロサンゼルス交響楽団の人達、その演奏、ドュダメルの情熱的な指揮、本拠地であるディズニー・ホール、そして毎夏聞きに行った野外音楽堂…
メナヘム・プレスラー先生とベルリンフィル共演のジルベスタ・コンサートを聞きに行った、あのベルリン・フィル・コンサート・ホール…
その他、ハンブルグ、メキシコ、チリ、ベネズエラなどドュダメルが世界を舞台に活躍する様子が紹介されました。
沢山の刺激とインスピレーションを受けた映画でした。