昨晩、ロサンゼルスのウォルト・ディズニー・コンサートホールに行きました。
ほぼ3年ぶりくらいでしょうか?
マスクとワクチン接種証明書をチェックされてから、中に入りました。
ダニール・トリフォノフの演奏会でした。
シマノフスキー
ソナタ第3番作品36
ドビュッシー
「ピアノのために」
プロコフィエフ
「風刺」作品17
〜休憩〜
ブラームス
ソナタ第1番作品5
前半は近現代でまとめ、以前より音色の種類や強弱の層が増えた上に、今まで以上に表現の極限を追求する、終始緊張感に満ちた演奏でした。
後半はブラームス。
前半の様な華やかさをなくし、内に向かって行く様な演奏でした。
静かな部分や緩徐楽章に来るとテンポも表現もかなり抑えて、神秘的な後期スクリアビンの様に弾いたのが印象に残りました。
彼はロシア生まれですが、現在はニューヨークに住んでいるそうで、政治的な状況に関係なく演奏会ができ、最後にはほぼ満席の聴衆からスタンディング・オベーションを受けていたので、音楽が国境を越えることに私はほっとしました。
河村まなみ