「ジョンズ・ホプキンズ大学」は全世界のコロナ感染者情報を公開しているため、日本のニュースでも度々その名前を耳にするようになりました。
 
 
ウィキペディアによると「世界屈指の医学部を有するアメリカ最難関大学の一つであり、脳神経外科学、心臓外科学、小児科学、児童精神医学などの学問を生み出した」学校です。
 
 
 
 
その大学が、2017年にまた新しい研究所を発足させました。
 
 

【音楽・薬学研究所】です。

 
 
こちらの研究所では、音楽を薬として使う研究がなされています。
 
 
今日はその紹介動画を訳してお届けします。
 
 
The Healing Power of Music
(音楽の癒しの力)

下差し

 

 

人類歴史が続く限り、人は必ず音楽を経験します。

 

 

そして長い間、音楽には治癒力があると直感的に感じてきました。

 


「このコーラスは、パーキンソン病患者による世界で一番大きいコーラスだと思いますよ!」

 


音楽を知覚する部分と音楽を作る(歌う、弾く)部分はオーバーラップしています。

 

 

現代では、音楽の、脳や他の体の仕組みへの影響を測るツールが数多くあります。

 

 

ですので、患者のそれぞれの症状に合わせて、音楽を精度の高い薬として、治療を目的に使う機会が大変増えています。・・・

 

 

私はアレックス・パンテリヤットです。

 

 

ジョーンズ・ホプキンズ大学薬学部神経科助教授をしていますが、この度、【音楽・薬学研究所】を立ち上げたことを大変嬉しく思っています。

 

 

私がもし薬学を学ばなかったら音楽を選んでいたと思います。

 

 

薬学を選んだのは、クラシック音楽の方が難しかったからなんですよ。

 

 

【音楽・薬学研究所】の目標は、音楽の治癒力と薬学を組み合わせ、治療に役立てることです。

 

 
この共同企画には、調査研究、医学的実践、教育、外部への啓蒙などの活動が含まれます。

 

 

幅広い専門分野から多くの専門家が参加しています。

 

 

ヘルスケアの関係者、薬学部の研究者、「ピーボディ音楽院」の音楽家や教員達も含まれています。

 


音楽と神経系の疾患に関する研究は多数行われています。

 

 

パーキンソン病、アルツハイマー型認知症、てんかん、脳卒中、それらのリハビリなどに関与しています。

 


「これは新しい研究ではありません。シャーマニズムの治療用にも音楽は使われていました。音楽が鎮痛剤だったのです。現代ではその状態を客観的に観察し、人への音楽の影響を計測することができます。」

 


私達は、ジョーンズ・ホプキンズ大学の基準を満たす、厳しく正確な研究を目指しており、それを基にさらに研究を進めています。

 


今では音楽が脳の様々な部位を活性化すると分かっています。

 

 

音楽を聞く、歌ったり弾いたりすると、他のどのような人間の活動より脳が活性化されると分かってきています。

 

 

それは大変複雑な仕組みなので、研究するのも大変になります。

 

 

音楽活動が脳内の全ての部位を活性化するわけですから。

 


音楽活動は、知覚感覚の全てを要求する体全体による活動です。神経疾患の患者が積極的に音楽活動に参加すると、それは大変良い治療になります。

 


今まで有史以来私達の周りにいつもあり、私達の自然な普遍的な活動の一つだった音楽に、実はとんでもない治療薬的効果があったという事実は、大変魅力的でパワフルだと思います!

 

 

 

 

翻訳は以上です。

 

 

音楽には、私達がまだ知らない力が宿っているようですね!

 

 

また、「音楽活動以上に脳が活性化される活動はない」という言葉が心に残りました。

 

 

現在この研究所では、パーキンソン病、認知症、帝王切開やガン手術前後のケア、痛みの治療などに音楽を聴く、楽器を演奏する、歌う、などの音楽的治療またケアが研究されています。

 

 

研究所のウェブサイトにはこちらから行く事ができます。

 

下差し

 

 

河村まなみ