カリヨン奏者とランチ

 

 

 

前回のブログでご紹介したカリヨン奏者のクリスとランチをしました。

 

 

クリスはバイオラ大学で私のピアノの生徒でした。

 

 

現在は、私の出身大学でもあるインディアナ大学のピアノ演奏科修士課程で学んでいます。

 

 

隣にいるのは婚約者で、彼女はインディアナ大学の伴奏科アーティスト・ディプロマで学んでいます。

 

 

冬休みになったので、クリスの実家に戻ってきたところでした。

 

 

今学期オプションのレッスンで取り始めた「カリヨン」について、話を聞いてみました。

 

 

まずは英語で何と発音するのか知らなかったのですが、「キャリヨン」と発音するそうです。

 

 

「キャ」にアクセントがあり、「リ」は巻き舌のRで、「ヨン」は、ほぼ Subito P のディミニュエンドでした。

 

 

鍵盤を押すと、ベルを鳴らすハンマーが動くそうです。(ベルは動かないんですね。)

 

 

弾き方(押し方?)ですが、ゲンコツを使うのは基本ですが、腕を固めて真っ直ぐに下ろすより、肩を脱力して柔らかく揺らすようにして下すのだそうです。(ピアノと同じ!)

 

 

2音以上を同時に押したい場合は、手のひらや指を使って押すのだそうです。

 

 

低音域はかなり大きなハンマーを動かすので、すごく力がいるそうですが、高音域に行くと指先でも押せるし、トリルもできるそうです!

 

 

また、押し方によって、強弱だけでなく、音色も作り出せるそうです!

 

 

足鍵盤はさらに重くなるので、やはり結構体力を使うそうです。

 

 

面白かったのは、練習がベル・タワーから全て聞こえてしまうので、練習時間や練習内容が周囲の迷惑にならないように、気をつけなければいけないそうです。

 

 

さらに面白かったのは、カリヨン奏者のことを「carillonneur(キャリオネアー)」と呼び、その人達の集まりである「北米カリヨン奏者協会」が存在するそうです。

 

 

クリスは来学期もレッスンを取ることにしたので、その協会の会員になったそうです。

 

 

そうしたら、楽譜を買ったりマスタークラスに参加するための奨学金を500ドル(約57000円)も頂いたそうです。(さすが奨学金の国ですね!)

 

 

その他にも、この1年半のインディアナでの勉強と生活の話を聞き、あっという間に2時間経ってしまいました。

 

 

彼の演奏をもう一度聞きたい方は、こちらからどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

河村まなみ