こんにちは。
アメリカのNAMM Foundation(音楽業協会教育部門)のウェブサイトでは、音楽活動が子供達の健全な発達にどれだけ重要かという記事や、研究報告を掲載していますので、紹介します。
この情報は日本語に訳す許可を頂いています。
皆さんのブログに転載するなど、お役立て下さい。
原文、また情報源である記事や研究報告の記載はこちらからご覧になれます。
音楽的なトレーニングを受けた子供は、日常の聴力も高い傾向がある。重要な事は、この聴力は、雑音のある場所(教室など)で人(先生など)の話を聞く力、話に集中する力、聞いた事を覚える力に反映される。
子供の時の音楽トレーニングは神経系を発達さて、神経系を根本的に変化させます。そして聴覚(音楽)トレーニングが終了して大人になってもその状態は持続します。
ピアノのレッスンを取っている子供は、同年代の子供達よりも抽象的な推論能力が高く、音楽の継続的なトレーニングによって、これらの能力は時間とともに向上することが示されています。
学習障害または失読症の子供は、騒音で集中力を失う傾向がありますが、音楽レッスンから大いに恩恵を受ける可能性があります
音楽のレッスンを1年受けた子供は、受けていない子供と違う脳の発達が見られ、記憶力も向上したという報告があります。
音楽的訓練を受けた子供は、識字能力、言語記憶、視空間処理、数学、IQなどの一般的な知能スキルと相関する記憶テストでより良い成績を収めました。
音楽教育は、生徒の注意力を研ぎ澄まします。
音楽教育は、生徒がクリエイティブになるのを助けます。
音楽と数学には深い関係性があります。ビート、リズム、音階を理解する事で、子供達は、分割、分数の作成、パターンの認識の方法を学びます。
音楽のクラスに2年間、積極的に参加した子供は、参加しなかった子供に比べて、脳がスピーチと読解を処理する方法に大きな改善を示したことを発見したという研究報告があります。
カリフォルニア大学アーバイン校での研究では、音楽教育を受けた幼児が抽象的な推論スキルの劇的な向上を示したことが示されました。 実際、研究者たちは、音楽が高次脳機能の鍵を握っている可能性があることを示唆する神経発火パターンを発見しました。
楽器を演奏することで、目と手の協調性と細かい運動能力が強化され、楽器を学ぶ子供たちは、忍耐力、献身、そして努力の報いについて多くを学びます。
脳の発達に対する楽器の演奏の影響は、近年の最大の研究課題の一つですが、その研究によると、音楽トレーニングは、子供たちの細かい運動能力の発達を助けるだけでなく、感情および行動をコントロールできる力も助ける様です。
トロント大学心理学部助教授で主任研究員のシルヴァン・モレノ氏が2011年に発表した研究によると、48人の幼稚園児がわずか20日間の音楽トレーニングを受けただけで、絵画鑑賞のレッスンを受けた幼稚園児のグループに比べて、言語IQが5倍増加したと述べています。 また、音楽トレーニングが、子供たちの「実行機能」、つまり問題を計画、整理、戦略化、解決する脳の能力を強化することを発見しました。 そして子供たちの90%がその効果を示し、これは異常に高い率である、と報告しています。
Journal of Neuroscienceの2009年の研究では、6歳の子供31人を対象に、楽器のレッスンを15か月間受けるてもらい、その前と後の脳の様子をMRIで観察しました。その結果、子供達の脳の、細かい運動技能と聴覚を制御する領域でサイズが大きくなり、能力も向上したことを発見しました。 脳の左側と右側をつなぐ脳梁も成長しました。