
『アルド•チッコリーニ わが人生』
チッコリーニの大ファンのお友達が、『アルド・チッコリーニ わが人生』という本をプレゼントしてくれたので、早速読みました。
チッコリーニの生い立ちや出会いと、音楽、芸術、ピアニストという仕事などへの思いが綴られています。
沢山の言葉が私の心に残ったので、その一部を少しシェアしたいと思います。
第1章:音楽に取り憑かれたデーモン
第2章:音楽を生きる
・私たちは大家族(音楽家や芸術家は互いに支え合い、刺激しあうべき)
第3章:教えることは、教わること
・音の美しさの必要性(子供の時から美しい音に気づかせねばならない)
・勉強と想像力(譜面の勉強とイマジネーションがあることは重要)
・身体の緊張緩和(いつでも収縮や緊張緩和ができる態勢が必要)
・ピアニストの育成(ピアニストは作曲の勉強もすべき)
・楽譜の尊重(楽譜に厳密に従う事は没個性にはならない)
第4章:芸術作品は神秘そのもの
・基礎となる拍動(拍動は一人一人が違い、楽譜に記入できない。演奏家はそれを発見しなければならない。)
・大演奏家達(クライバー、グールド、ツィメルマン、ミケランジェリ…)
第5章:私はリリコ・スピント
・演奏は音楽作品に意義を与えること(譜読みの手順、ピアニストは曲の意味を探し出す)
・長い浸透の勉強(音楽は長期間の勉強が必要)
・和声を知る(和音が私に引き起こす感覚について考える)
・私はリリコ・スピント(ピアニストにも歌手の様にコロラトューラやドラマティックなバス、などがいる。自分はリリコ・スピントだと思う。)
・舞台負け(自分自身に対して自由になっていないと緊張する)
・演奏は愛の営み(芸術家とは、自己の成功より音楽をする事自体を生きがいにしている人)
・年齢を重ねた熟成(年齢を重ねると共に音楽はさらに必要不可欠になっている)
・私は奉仕者にすぎません(我々演奏家は、聴衆に音楽を提供するという使命を持つ奉仕者にすぎない。)
ご参考までに、こちらはWikipediaの情報です。
忘れたくない言葉が沢山ありました。
芸術家、ピアニストとしての真摯な姿勢を貫き、それを言葉に残してくれてありがとうございました!と言いたいです。