バイオラ大学は今学期が終了しました。
全てのレッスン、演奏会、実技試験がオンラインで行われました。
できなかった事があったのも事実ですが、オンラインだからこそできたことがありました。
毎学期、ピアノのレッスンを取っている学生が全員参加し、一つのテーマのもとで演奏会をします。
今学期のテーマは「エチュード」
全員が私に自分の演奏動画を送ってきて、私がYouTube の Playlists にアップしました。
次に全員が、他の学生の演奏についてのコメントを私に送ってきて、私がそれを一人ずつに分けて転送しました。
感心したのは、どの学生も他の学生の良いところを見つけて賛辞を送り、助言も丁寧に、相手も尊重する言い方で書いたことです。
通常の演奏会では、演奏の後に全員がお互いに感想を言い合うということはないので、全員からの励ましのコメントを読むことはお互いにとても新鮮で嬉しかった様ですし、実際に会えなくても一つのコミュニティーを作ることができたと思います。
また実技試験では、送られてきた動画に教師が講評を書いてメールで返信しました。
こちらも、いつもだったら、聞きながら走り書きでコメントを書きますが、今回は時間をかけて、じっくり聞き、時には具体的な小節番号を入れてコメントを書くことができました。
これによって、希薄になりがちなオンラインでのコミュニケーションを少しでも意味あるものに出来たのではないかと思います。
参考まで。
日本では状況が悪化している地域もある様ですが、どうぞ皆さんお気をつけてお過ごしください。
早く収束する様にお祈りしています。