アメリカでは、音楽の先生方(どの楽器でも、個人スタジオ経営者でも学校の教員でも)が所属できる団体があります。

 

Music Teachers National Association (全米音楽指導者協会)という団体です。

 

昨年、この団体のメンバーを対象に現状調査があり、先日その結果が発表されたので、一部ご紹介しようと思います。

 

回答者数は3845人で、約80%がピアノ指導者です。

 

MTNAは現在約22万人の会員がいるので、回答者はほんの一部という事になり、現状の全てが表されるわけではないと思いますが、ある程度の信頼性はあると思います。

 

 

 

 

まず、【個人経営の音楽教室の1時間のレッスン代】です。


平均: $56.58 (約6107円)

中央値: $52.00 (約5612円)

金額幅: $10〜$400 (約1079円〜43171円)

 

*解説:アメリカでは45分〜1時間のレッスンが主流だと思います。その理由はグレード試験ではないかと思います。グレード試験は、ピアノ実技の他に、音楽理論(筆記、ソルフェージュを含める)の勉強がいるので、音楽理論を教える時間が必要になります。

 

 

 

【平均生徒数】

 

5人以下:約9%
6〜10人:約14%
11〜20人:約31%
21〜30人:約23%
31〜40人:約13%
41〜50人:約5%
51人以上:約5%

 

*解説:上記の様に、45分から1時間のレッスンをされる先生が多いので、人数も11人から30人くらいという先生が多くなると思います。

 

 

 

【その生徒数での満足度】

 

十分でない;約15%

丁度良い:75%

多すぎ:10%

 

 

 

【コロナ禍の影響はありましたか?】

 

65.2%:全てのレッスンをオンラインに移行した

58%:行政のガイドラインに従って教室の衛生状況を整えた

50.8%:レッスン時間が減った

45.6%:発表会をオンラインにした

35.5%:コンクールをオンラインにした

 

 

(次回に続きます)

 

 

 

 

河村まなみ