こちらの動画で、「南カリフォルニア大学の研究によれば、ピアノを習うと脳構造が変わる」と話しています。

 

下差し

【子供の育脳】凡人でも後天的に鍛え、ハイスペック脳になれる方法で難関校合格!?
 

 

 

今日は、その言葉の根拠となっている研究者、アサル・ハビビ先生のインタビュー動画をご紹介します。

 

下差し

 

 

昨年、ピアノ教室経営塾主催の【育脳ピアノ・レッスンの教科書】セミナーをさせて頂いた時にご紹介した動画です。

 

セミナーの前にハビビ先生には直接ご連絡し、資料を使って良いかお伺いしたところ、「論文でもインタビューでも、音楽教育の発展のために自由に使って下さい。」と言って頂きました。

 

皆さんのお教室の生徒さんや保護者の皆さんに、【音楽で子供の脳構造が変わる】というお話をされる時に、その根拠としてお使い下さい。また、このブログをコピーなりリブログなり、自由にお使い下さい。

 

 

さて、では今日は、初めから2分35秒までの、イントロの部分の訳をお届けします。

 

 

ピンク音符ブルー音符ピンク音符ブルー音符ピンク音符ブルー音符ピンク音符

 

Q:この研究について少し教えてください

 

A:この調査は20112012年度から5年にわたる縦断研究 (訳注:一定の時間間隔をおいて繰り返し行う調査。 特定の調査対象を継続的に調査し、その実態や変化を捉える。) です。

 

この調査は私達の調査機関であるBrain and Creativity Institute(脳と創造性研究所)と、ロサンゼルス交響楽団のユース・オーケストラ・プログラムと、Heart of Los Angeles (HOLAハート・オブ・ロサンゼルス。訳注:ロサンゼルスの恵まれない子供達をサポートする学童保育プログラム)が共同で行いました。

 

研究のゴールは、音楽のトレーニングが子供達にどのような影響を及ぼすのかを理解する、ということです。

 

具体的には、学業成績、認知能力や脳の発育、社会適応能力、感情の発育などの分野において調べました。

 

そのために、私達は音楽のトレーニングを以前には受けたことがなくて、初めて受けることになった子供達を集めました。

 

また、比較グループを作りました。なぜなら子供達の言語能力、認知機能は成長とともに変化するからです。

 

それで、2つの比較グループを作りました。

 

まず、サッカーや水泳などのスポーツのトレーニングを受けるグループです。

 

次のグループはスポーツも音楽も特別なグループやトレーニグシステムなどに属さない子供達のグループです。

 

参加者の子供達全員には、トレーニングが始まる前に検査を受けてもらって、ベースライン(調査開始時の基準値データ)を確立し、グループ間の違いがないことを確認しました。

 

その時点(2012)以後、子供達には私達の研究所に一年に一回、23日来てもらいテストを受けてもらいました。 

 

一回のテストに23日要したのは、テストに時間がかかったり、子供達が疲れないようにという配慮からです。

 

内容は、心理的な状態、言語能力の発達、IQ、そして注意集中力、記憶力、実行機能などの認知能力などを測定しました。

 

また、共感や思いやりの心、友達関係などの社会適応能力についてはアンケートやいくつかの課題などに答えてもらう形で調査しました。

 

脳の発達を測定するにはMRIで写真を撮り、脳全体、脳構造、また課題やテストに対して脳内の部分間がどう関係し、どう機能するかなどを調べました。

 

また、脳波を調べるために電極を被ってもらいながら課題を行ってもらいました。

 

これらの実験を通して数年にわたって3つのグループを観察し、音楽グループが他の2グループとどう違ってきたか、音楽のトレーニングが何かしらの効果をもたらしたか研究し、その結果を随時公表してきました。

 

《次回に続きます》

 

 

 

 

河村まなみ