こちらの動画、「宿題嫌いをピアノで解決‼︎」というお話しですが…
ピアノで子供が宿題嫌いを克服できる理由【小学生の学習方法】
楽器を習うと本当に勉強に良い影響があるのでしょうか?
近年の科学と技術の進歩で、「ピアノなどの楽器を習うと、脳内の情報伝達スピードが上がる」ということが分かっています。
「生涯にわたって脳の可塑性(変わる可能性)を促進するツールとしての音楽活動」
Music Making as a Tool for Promoting Brain Plasticity across the Life Span
ハーバード大学が、米国国立医学図書館のウェブサイトに発表した論文です。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2996135/
この中に掲載されている写真をご覧ください。
A. 音楽家 B.非音楽家
矢印の白い部分は「脳梁(のうりょう)」と呼ばれる部分です。
「脳梁」は左右の大脳半球をつなげ、情報が往来する「橋」のようなものです。この部分が太くて大きいほど、情報は速く行き来するそうです。
右(音楽家でない人)に比べて、左(音楽家)の方が左方向に伸びて、少し厚みがあります。
楽器を弾く人の脳梁は、このように太くなる傾向にあるそうです。
以前ご紹介したUSC(南カリフォルニア大学)のアッサル・ハビビ先生の研究でも、2年オーケストラに参加した子供達の「脳梁」が、参加していない子供達より発達している傾向が見つかりました。
2年の訓練で既に脳構造が変わるってすごいですね!
こちらがその論文です。
ハビビ先生は、「音楽家の脳構造は、そうでない人と違う。それは遺伝が原因ではなく、音楽の訓練から来ることが、この追跡調査で明らかである。」としています。
やはり何かしらの良い影響があるようです。