こちらの動画は、いじめられていた子がピアノを習うのをきっかけに立ち直るお話です。
テストの点が悪くてクラスでいじめられる→とある方法で大逆転!!!【小学生教育】
いじめの問題は深刻ですね。
子供達が思いやりの心を持つにはどうしたら良いのでしょうか?
ロサンゼルスのUSC Brain & Creativity Institute(南カリフォルニア大学 脳と創造性研究所)の Assal Habibi (アッサル・ハビビ)先生のチームは、音楽教育が子供の脳と日常生活に及ぼす影響を数年に渡って追跡調査をしています。
ロサンゼルス交響楽団、指揮者のグスタヴォ・ドュダメルと協力して、ロサンゼルスの貧困地域に住む子供達に無料でユースオーケストラに参加してもらい、脳の変化を定期的に観察し、成績や性格などを追跡調査しています。
また、同地域のオーケストラに参加しない子供達のグループも脳の変化を定期的に観察し、成績や性格などを調査して、音楽グループとの比較も行っています。
その中間報告のインタビューがこちらです。
それによると、オーケストラに参加している子供達には、聴覚が発達するだけでなく、音楽とは関係のない以下のような機能の発達が見られるそうです。
- 脳の前頭葉が他のグループの子供達よりも発達
- それにより、実行機能に良い影響を及ぼしている
- 特に、自制心が他のグループの子供達より強い
- また、思いやりの心が他の兄弟より強いという親からの報告が多い
脳の前頭葉は「実行機能」という、人の社会生活に必要不可欠な能力を司ります。「自制心」「思いやりの心」などは実行機能の一部です。
「合奏やアンサンブルは、メンバー間の協調性が必要なので、一緒に活動することによって、自制心や思いやりの心を育てるようだ。」とハビビ先生は言っています。
ピアノも、日々の訓練を通して自制心を養い、連弾などの楽しいアンサンブルを通して、協調性や思いやりを養う事ができるでしょう。
一人でも多くの日本の子供達が音楽活動を通して自制心や思いやりの心が育ち、ひいてはいじめが減りますますように。