日経新聞によると、「政府は大学の研究開発を支援するファンドを2021年度にも創設する」そうです。

下差し

 

 

これに関しては色々な意見があるようですが、方法はともあれ、大学教育の強化は日本にとっての緊急課題ではないかと思っています。

 

私がアメリカに留学したのは1985年でした。

 

音楽を学ぶ者にとって録音は欠かせないので、当時の一番新しいソニー・ウォークマンのカセットテープ式の物を、持って行きました。

 

ところが、アメリカではウォークマンを知らないのにビックリ!日本で10年以上前に見たような、旧式の巨大なカセット・プレイヤーしかなくてビックリ!しかもカセット・テープの質の悪さにビックリ!私の友達は、自分の持っていたウォークマンを売ってほしいと、電気屋さんに言われたそうで、また、ビックリ!

 

その3年後くらいにニューヨークに行きました。マンハッタンの目抜き通り5番街の道路がガタガタ、舗装状態がひどくてビックリ!タクシーがぼろぼろでビックリ!人の服装が安っぽくてビックリ!街並み全体が古くて暗くてビックリ!でした。

 

当時は日本がバブル。ニューヨークのいくつかのビルは日本の大手不動産会社の物でした。実感として「日本が世界一」を感じました・・・

 

 

 

それから日本のバブル崩壊、次第にアメリカから日本の存在が薄れていき、今は別の国々の存在が強くなっているのを感じています。

 

日本の大学が世界の大学のランキングから年々後退し、競争力が落ちているのには、非常に強い危機感を感じています。

 

日本がバブルだった頃は、世界の情報通信能力が今よりずっと低く、日本は小さい国だった故に、政府内、会社内のコミュニケーションが密に保てた。また、高度な情報交換ができた。

 

今はインターネットによって、圧倒的に多くの情報が得られ、交換される。特に学術的な情報は、ほぼ英語です。ここに、日本が遅れを取ってしまった理由がある気がします。

 

日本語は大変高度な言語で、日本語だけで高度な学術論文が書ける。英語を学ぶ必要がなかった。しかし、今はそれが裏目に出てしまっているかもしれません。

 

日本が国際的な競争力を回復するためには、英語学習の強化を始め、あらゆる方法で、教育に力を入れる必要があると思います。