受験シーズンですね!
アメリカの有名音楽学部(日本の音大に当たる)の多くは、実技オーデイションに、1次審査と2次審査があります。
多くの学校で、12月1日が1次審査の締め切り日です。
大学への願書等が受理された後、録画を送ります。
一次審査が通ると、1月〜2月の2次審査に進みます。
例年なら、2次はその大学に行って、ライブ・オーディションを受けますが、今年の受験は、2次審査も事前に録画を送り、指定日にリモート面接、などという方法が多いようです。
私が日米の違いを一番感じるのは、オーディションの選曲や、演奏時間についての感覚です。
ピアノ科の場合になってしまいますが、例えば、『ロマン派から1曲または1楽章』『全体で10分』などという表記を見た場合・・・
日本では、「1曲または1楽章だけ、10分を超えない」という意味合いになる事が殆どだと思いますが、いかがでしょうか?
ところがアメリカでは「最低でも1曲または1楽章、10分以上」という意味合いになるようです。
アメリカでは、「言われた以上の事ができる」というのをアピールする方が良いようです。
証拠に、以前書いた記事をお読み下さい。
実際に、私が勤めているバイオラ大学でも、古典派ソナタは『ソナタ・アレグロ楽章を1楽章』弾く事としていますが、全楽章を持って来た受験生には、奨学金がより増額される傾向があります。
今年、大学院を受験する私の生徒も、『近、現代から1曲または1楽章』と記されているところを、その組曲の全曲を準備していますし、『合計演奏時間は最低30分』のところを、約55分録画します。さらに、2次試験には、もう10分追加する予定です。
アメリカの音楽学部を受験される方は、この感覚を覚えておかれる事をお勧めします。
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留学の夢が叶いますように。