前回は、バイオラ大学の「5週目授業評価」についてご紹介しました。

 

「5週目授業評価」の記事へはこちらからどうぞ。

 

 

今日はバイオラ大学のもうひとつのサポート・システム

 

「アカデミック・アドバイザー」

 

についてご紹介します。

 

 

バイオラ大学では、Undergraduateの学生には一人ずつに「アカデミック・アドバイザー」が付きます。

 

その学生の専門教科の担当教師、

 

例えば、私のピアノ専攻の生徒達には、私がアカデミック・アドバイザーとなります。

 

 

 

《アドバイザーの仕事》

 

入学から卒業まで予定通り進級しているか、卒業後の計画を立てているか、などを確認、サポートします。

 

アメリカの大学は、多種多様な進路に対応するシステムなので、卒業に必要なクラスも各自違います。ですので、このようなチェック機能は学生には助かると思います。

 

アドバイザーと学生は・・・

  • 学期の半ばにミーティングをし、次の学期のクラスを確認。
  • 卒業後の進路、準備の状況などを話し合う。
  • このミーティングをしないと、学生は次の学期のクラスに登録できないシステムになっています。
 
学生は、入学した時から卒業後について考えて準備することにより、遊んでしまったり、目標を失ったりすることが少なくなると思います。
 
またアドバイザーがサポートし、一緒に取り組むことによって、学生の将来の夢が実現に移され、成功する確率が上がると思います。
 
 
 
私の場合
 
入学時のレッスンで各学生の実力を見極め、卒業後に何をしたいかを聞いた時点で、私がするべき、大体の4年間の計画を頭の中に立てます。
 
ピンク音符主な曲のレパートリーを4年分考える場合もあり、
 
ピンク音符その学生の性格的に必要な部分をどのように強めていくかと考える場合もあり、
 
ピンク音符目指す大学院(先生)とそのための道筋を考えることもあり、
 
ピンク音符学校外の必要な経験や資格取得について一緒に考えることもあります。
 
ピンク音符卒業後にやりたいことが分からない学生には、こちらからいくつかの選択肢を提示することもあります。
 
 
実際、4年間というのはあっという間に過ぎます。
 
4年間でどれだけ良く準備できるかが、次のステージでの成功の鍵になると思います。
 
今まで卒業した学生達は、私の知る限りではほぼ、それぞれ自分の計画してきた道に進み、ある程度自立できているようで、嬉しい限りです。
 
学生達の将来の成功を祈りつつ、アドバイザーの仕事もさせて頂いています。

 

 

昨年秋、ピアニスト、アンジェラ・チェンさん(前列中央)を招いてピアノ・マスタークラスの後で。