昨日ご紹介した【脳科学x音楽xピアノ〜育脳ピアノレッスンの教科書】セミナー(第1回目)は24時間で150人以上のお申込みがあり、予定していた日時が満員になったため、追加の日時が発表されました。申し込み先はこのブログの最後をご覧ください。

 

第1回 ≪アメリカの音楽教育事情≫

  • 子供から大人までが音楽教育を受けられる教育システム
  • 教育の中の「音楽」の位置
  • リベラル・アーツ(全人格的教育)という考え方
  • 「脳科学と音楽」が多く話題として取り上げられる背景
  • 「脳科学と音楽」に関するデータの紹介

 

第2回~第4回は脳科学の論文を根拠に…

 

ピアノ、音楽のレッスンは

  • 音楽愛好家、専門家を育てるだけでなく、
  • 全人格的教育に良い、
  • 脳に良い。
というお話しします。
 
脳科学の論文を紹介する目的ですが、セミナーを受講された先生方が、私からの又聞きではなく、直接論文を読んで理解し、自分の言葉にして発信してほしいというという保科先生の願いがあったためです。
 
私は「脳科学と音楽」の話題をバイオラ大学(Biola University Conservatory of Music)の自分のクラス(Piano Pedagogy)で何回かしてきたので、基礎知識はある程度はあり、研究論文もすでに読んでいましたが、今回は日本のピアノの先生方を対象にもっと深くご紹介すべく、本当に数えきれない数の論文を読みました。
 
まず、ピアノの先生方、また音楽の先生方のお役に立てる論文を精査するという作業をしました。
 
脳科学という分野は新しい分野なので、研究用機器も研究も日進月歩の勢いで進み、変化しています。
 
そのため「脳科学と音楽」の分野にも数えきれない論文が発表されています。ですので、なるべく新しい論文をご紹介するようにしました。
 
内容もさまざまで、各テーマにつき賛否両論、種々あります。私は賛否両論を読み、どちらの意見も理解しながら一つの結論にたどり着いている論文を選ぶように心がけました。受講された先生方に「これを知っていれば反対意見が来ても大丈夫」と思って頂ける論文です。
 
次に日本語に訳すという作業をしました。
 
これが正直、苦戦しました… 
 
まず専門用語の日本語が分からない!、今までは英語で理解し英語で伝えていたので、日本語で考えたことがなかった。日本語の「脳神経外科学用語集」で単語を調べたり、なければ、日本語の脳神経外科関連の論文を読んで、適切な単語を調べたりしました。
 
また言葉が専門過ぎる場合。特に実験データ…単語は分かっても、それが何を意味しているのか分かるのに、ものすごく時間がかかったりしたものもあります。理解不足の訳もあるかもしれませんが、どうぞご了承下さい。
 
それから、音楽専門用語を使っていない。論文の著者が音楽家でない、または読者も音楽家ではないという前提だからだと思いますが、音楽専門用語を使ってない場合が多く、それが専門用語の何なのかを推察するという作業もありました。例えば、「一つの調から別の調に渡って変化させ」。私達だったら単に「転調する」で終わりなんですけど…という感じです。
 
論文の著者に直接連絡して、著作権フリーを頂いた場合もあります。第2回のセミナーで登場するハビビ先生に、「先生の論文と研究を紹介したいけど、どこまで紹介して良いですか?」とメールしたところ、「なんでも使ってください!」とすぐお返事を頂きましたので、先生の論文は全部訳させて頂きました。でもこれは難しかったです。丸3日、プラス何度か見直しにかかりました。
 
今回このセミナーのために新しい論文もたくさん読みましたが、どれも本当に真摯に研究に取り組まれていることが感じられ感服しました。また、多くの科学者、研究者が音楽に関心を持っている事にも感銘を受けました。同時に、私達音楽家がこれを用いないのはとてももったいないことだと思いました。これらの論文が少しでも音楽の世界で用いられること、また、論文を読んで音楽の先生方が今まで以上にお仕事に誇りを持っていただけることを願っています。
 
第2~4回セミナーを受ける方はこれらの論文のコピーを受け取ることができます。
 

第1回セミナーご興味のある方は、お早めに以下のリンクからお申し込みください。

https://coachinglesson.com/music/lp/ikunou_piano/