長女は私に似て運動が苦手です




この季節の体育は持久走。
中学生でもあるみたいで…



いつも最後にゴールするらしいのです。



見学しよか?
一言書こうか?

って、親としてはいけない事ですが、
大変な体育なら休んでもいいよ。
と、声を掛けます。





決まって娘は、


大丈夫。
ちゃんと走るよ。





これは小学生から変わりません
娘は辛くても
しんどくても
ズル休みはしません。





当たり前でしょうが、、
私は尊敬します。


しんどい 痛いは、本人にしか分かりませんから、
簡単に嘘はつけますよね?



昔の、
学生の頃の私は休んでましたから。



で、
この時期に、
私は必ず思い出す事があります。






それは娘の小学生最後のマラソン大会の事です。

私はそのマラソン大会を応援に行きました。
当日まで仕事の時間帯とを考えやめようかと思っていました。
当時、私は病院で夜診の仕事(15時45分~)をしていました。
夜診はとても忙しく遅れたり、休んだりは迷惑になるので避けていました。
ですので、お昼以降の学校の行事はなかなか時間が合わずだったりで参加出来ない事もしばしば。



でも、このマラソン大会は、
小学生最後だし!と、応援に行きました。
ギリギリ仕事にも間に合いそうでしたので。




最初にグランド1周してから、
学校まわりの外周。
を、3回走りゴールです。



走る距離は男子も女子も同じです。
学年で距離は変わります。



案の定娘はスタートから遅れだし、
あっという間に1周とみんなと遅れだしました。


娘はみるみるうちに、
とてもしんどそうな顔になってきました。


どんどんみんなに抜かされていく、
最後から二番目の子にも離されて…
挙句最後になった娘をとても不憫に思いました。



どうして見学や
学校自体を欠席させなかったのか…と、
私は本当に後悔しました。


スタンドには見学している子供達が
たくさんいました。
失礼ですが、、明らかズル休み?
と、思える程おしゃべりばかりしている
子供もいました。



娘が一番最後で走っている。
私は、私が恥ずかしくなりました。。

頑張っている娘を、、
最後という事だけでとても
恥ずかしと思ってしまいました。






私は親失格です。





何だか娘を見ていましたら泣けてきました。

頑張っている娘にでしょうか?
最後に走っている娘の…
親の私が恥ずかしいからでしょうか?
見学、休ませなかった後悔でしょうか?



…娘を恥ずかしと思った私の、、
娘への償いでしょうか?


どんどん涙が止まりませんでした。






比較的近くまで父兄は応援に着く事が出来ましたので、走っている子供達に一番近づける場所、
スタンド近くの坂道まで私は思わず向かっていました。


下のグランドの娘を見ながら私も小走りになり、
坂道の下に来た娘に私は坂の上から




○○ちゃ~ん!
大丈夫?

偉いね!

頑張れ!
頑張れ!

あと、少しだよ!
頑張れ!



娘は下ばかり見ていました。
私の存在を確認はしませんでしたが、
声は届いたと思いました。


娘は私の前を止まらず走り門を出ていきました。

それから私はずっと小声で
頑張れ
頑張れ
頑張れ
と、
応援していました。


泣きながら。




今も思い出したら泣けてきましたぐすん



娘は学年最後のランナーになり、
ゴールしました。

1位の子供とどれくらいの差が開いて
娘はゴールしたのでしょうか?




そんな事はどうでも良くなっていました。



ゴールした。
完走した。


その事実が最高に素晴らしい。
とても誇らしく思えました。


ゴールを見届け、
解散も見届け、
教室に帰る娘に、

お疲れ様。
よく頑張ったね!
本当に偉かったよ!

と、伝えました。


娘は教室に向かう足は止めずに
私の言葉に頷いていました。



44



と、書かれたカード。

ゴールしたらもらえる、順位のカードです。




今は私の大切な大切な
勇気をもらえるカードです。
今もお財布に、あのマラソン大会の日から
ずっと入っています。




仕事から帰宅した私に娘が見せてくれました。


44位だったよ!ほっこり


私はそのカードを見てまた泣きそうになりました。



で、そのカード、ちょうだい!
って  言ってました   笑













今朝も娘は

今日体育持久走やねん。。
と。


玄関で靴を履いている娘に、


休もうか?
書こうか?

と、懲りもせずに聞く私。



笑いながら、

大丈夫。
ちゃんと走るよ。

と、2年前と変わらず答える娘。







あのマラソン大会から
2回目の冬。
持久走の季節になりました。