両方のポケットにいっぱい入っていたはずのキラキラ光る小さな星のカケラ

歩き疲れてふとポケットの存在に気付く

手をいれると

からっぽ

確かに入っていたはずなのに

どんな色でどんな形でどんな暖かさだったのかも思い出せない

確かなのはポケットの小さな穴から出ていってしまうほどのカケラの数々だったということ

完璧に歩みを止めた

さっきまで一生懸命足を動かしていた

今空を仰ぐ

おおきな喪失感に感謝する