ついに、最終話がやってきました。
コメントしてくれたり、感想書いてくれたり(^ω^)勝手に始めた企画やけど、読んでくれてる方がいるってだけで、凄く嬉しかったです!
今まで読んでくれていた皆さん、ありがとうございました✨


前回までの物語→命の時計⑦




「け、健!!大丈夫か、しっかりしろよ。健!!!!」
僕は健のそばに駆け寄って、夢中で叫んだ。


それから、15分後。
救急車がきた。僕は健と一緒に救急車に乗った。


 「拓三。ごめん……な。おれ…」
健は胸を押さえながら懸命に言った。


「健。しっかりしろよ。死ぬなよ。僕たち親友だろ?僕のことおいていくなよ。」
僕は涙が止まらなく溢れてきた。


「と……けい。」



「えっ、時計がどうした?これか?」
僕は左手につけている腕時計を指差した。



「それ、たくみ…に………あげ…る」

 


「何言ってんだよ。これは健のだろ?」

 

「今まで……ありが……とう。」



「健。。。。」
救急車がとまり、後ろのドアが開いた。健は、看護師たちによって手術室に連れていかれた。


僕は、ただ目を瞑って神様に祈り続けた。どうか、健を助けて下さい。健のためならなんでもしますから。お願いします。どうか僕の親友を助けて下さい。僕は健から借りていた腕時計を右手で握った。



僕は、手術室まで歩き、近くの椅子に座った。手術が終わるまで、ずっと健の腕時計を握った。


すると、手術中のランプが消え、先生が出てきた。


「先生!健は、、健は助かりましたか?」


「力は尽くしましたが…。あの子のご家族の方はいらっしゃいますか?」


「健のお母さんは一ヶ月前に亡くなりました。お父さんは、今どこにいるかわかりません。あの…健はどうして、急に…」


「あの子は急性心膜炎という病気でした。もっと早く治療をしていれば、、こんなことにならなかったのですが、、、」


健が、、、、そんな病気だったなんて、、、、。
今までずっと一緒にいたのに、、、、。


「あの…先生。今、健に会えますか?」


「はい。会えますよ。」
僕は健がいる場所に向かった。


「健。目を開けろよ。さっき、僕たちが一緒に帰ってた時はあんなに明るかったじゃん。明日も学校で会えるよな?明日は僕の時計渡すから。ちゃんと学校に来てくれよ。」
僕の涙が健の頬に落ちた。健の突然の死を受け止めることができなくて、ただ眠っているだけなんだと言い聞かせた。だけど、僕の涙は止まるどころかさらに溢れるばかりだった。


僕はその後、学校に向かった。もう午後6時を回っていた。僕は運動場の草むらに寝そべった。空は夕日のせいで赤く染まっている。僕は健の腕時計を見つめた。針の音が運動場に響き渡り、僕の耳に入る。時計を眺めていると、まるで健が微笑んでいるかのように感じた。

「健。僕、この時計に元気をもらえたような気がするよ」

僕は、健の腕時計にそう呟いた。



第1章 END.






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去年の3月12日にyoutubeにて公開されました
短編映画    命の時計  の原作です。

「命の時計」っていうのは、中学生の頃に書いた小説なんですけど、小田監督により、監督・脚本をして頂き、映像化しました!!!

その原作の小説を皆さんには公開したことがなかったので、、もうすぐ公開してから1年経つということで。少しずつアップしてきました。

※原作では、主人公もその友人も男の子です。 
しかし、youtubeの映像では女の子です。
なので、原作とは違い、youtube映像では名前変わっております(^o^)/㊙︎そこんとこ注意!!

一人でも多くの人にYouTubeみてもらえたらい!な、、、拡散よろしくお願いします( ´・ᴗ・` )






そして、もう一つお知らせ✨

3月12日(土) 2部  
16時 開場/16時半 開演

天神ベストホール11Fにて、
桜愛美バースデー公演があります!!
誕生日当日に生誕祭ってめちゃ嬉しい!!



♡Lコード:82294


ギター弾き語りもしますよ!!(・∀・)
皆さんと一緒に最高の時間を作れたらいーな(・∀・)
お時間ある方は、ぜひお待ちしてます!!!!


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