前回の続きから…。



ーーーーー第二話ーーーー


あっという間に、月日が過ぎた。
それなりに楽しい日常をおくっていた。1ヶ月前までは……。







私は、屋上の空の下。
太陽を浴びるように、大の字に手を広げて寝そべっていた。
昼休みの出来事だった…




急によっちゃんが学校に来なくなってから、1ヶ月がたつ。
今頃、よっちゃんは何をしてるんだろう。心配で仕方がなかった。メールをしても一向に返事がかえってこないのである。




*次の日。先生の口からとんでもない知らせがあった。「橋本よしみは、今日の朝6時に心臓発作で亡くなった、と親から連絡があった。突然の出来事で先生も驚いている。」先生はかなしげな顔をしながら話した。よっちゃんが…あのよっちゃんが…死んだ?
私は頭の中がパニックになっていた。教室もざわめきがたえない様子だ。いつも一緒に昼食を食べていたグループのみんなは顔を抑えながら泣いている。身近な人が亡くなった。しかも、一番仲がよかった、よっちゃん。驚きと悲しみが入り混じり涙もでなかった。これは、夢じゃないのかな。私は、この現実が信じられなかったのだ。


*それから、クラスのみんなと先生と一緒に葬式に行った。
白い箱に入った、よっちゃん。
まるで眠っているようだった。一人一人よっちゃんのまわりに花をおいていく、ついに私の番がきた。
「よっちゃん?ゆうなだよ。ねぇ、1ヶ月も会えなかったから寂しかったんだよ。どうして何も連絡くれなかったの?私、ずっと待ってたのに…。ねぇ、目を開けて答えてよ。」
私の瞳にはいつのまにか涙がいっぱい溜まって溢れてしまいそうだった。
よっちゃんは目をつぶったまま答えてはくれなかった。私は、最後のお別れを告げた。



*帰る途中に、よっちゃんのお母さんとばったりすれちがった。よっちゃんのお母さんは、私に気付くと、ハッとした様子で私に声をかけてきた。「もしかして、あなたがゆうちゃん?よしみからよく話を聞いていたわ。」
「あ、どうも」私はよっちゃんのお母さんに頭を下げながら答えた。「ちょっと待ってて。あなたに渡したいものがあるの。」よっちゃんのお母さんは小走りで階段をかけあがっていった。

*3分ほどすると、よっちゃんのお母さんが戻ってきた。「これ。よしみが亡くなる前までずっと書いていたものよ。」渡されたのは、本のような分厚い日記だった。「これは、私が持っておくより、ゆうちゃんに渡しておいた方がいい気がするの。」よっちゃんのお母さんはそう私に告げるとどこかへいってしまった。

その日記に書かれていたのは、、?



ーーーーーー第三話ーーーーーーーー


私は、家に帰ると日記をパラパラと開いてみた。

*7月16日、今日はゆうちゃんと一緒に昼食を食べた。いつも下を向きながらたべているゆうちゃんだけど、一緒に食べれることがすごく嬉しかった。あの時の恩返しがしたい。少しでも早く、あの頃のゆうちゃんに戻ってほしい。

あの時の恩返し?あの頃の私に戻ってほしい?私は頭の中が疑問でいっぱいになった。
過去を遡ってみた。
それは、幼稚園の頃だ。休み時間に、一人の女の子が男子たちに囲まれていじめられているのを目撃した。私は気付かないふりをして遊んでおこうと思ったが、いつの間にかその男子たちの方へ足を進めていた。私はおもいっきり、一人の男子の背中を押し、女の子の手を引いて全力で逃げた。その女の子が、橋本よしみ。よっちゃんとの出会いだったのだ。それから、私たちは同じ近所ということもあって、よく遊ぶようになり、すぐ仲良くなった。小学校に上がるにおいても、よっちゃんとは一緒だった。
ある日、私は学校からいじめをうけるようになった。しかし、誰も助けてはくれなかった。よっちゃんまでもが私を避けるようになったのだ。すごく辛い毎日だった。それから、あまり人と関わらない、笑わない女の子になってしまったのだ。
そんな前のことをずっと気にしていたなんて…よっちゃんに申し訳ない気持ちになった。

*8月1日、今日はゆうちゃんを含め、仲良し5人組で夏祭りに行った。ゆうちゃんの浴衣姿が一番可愛く見えた。私は、ゆうちゃんがりんご飴が苦手なことを初めて知った。新たな一面が知れた気がして凄く嬉しい一日だった。

なにこれ…私の事ばっかり書いてるじゃん。こんなにも私のことを想ってくれていたなんて…。瞳には涙がいっぱい溢れてきて、今にもこぼれ落ちてしまいそうだった。すると、突然ポケットにいれていた携帯のメールの着信音がなった。携帯を開くと、亡くなったはずのよっちゃんからだ。
"ゆうちゃん、ずっと連絡できなくてごめんね。元気してる?そういえば、あの約束を覚えてる?小学生の頃、お互いの夢について語った時の事で、ゆうちゃんの夢は歌手になることだったよね。私も歌が大好きだったから大きくなったら一緒にCDデビューしよっか!って話もして、秘密基地にCDとお互いが書いた詩を隠しておいたよね。一緒に箱をあける約束守れなくなって、ごめんね。でもね、ゆうちゃんには夢叶えてほしい。。ゆうちゃんの笑顔はほんと最高だから!!その笑顔でみんなを笑顔にしてあげてね。ちゃんとあの箱、開けるんだよ。。よっちゃんより。"
私は、ふと思い出した。小学生の頃にした約束を…。走って小学生の頃、秘密基地にしていた場所へ向かった。
大きなやしの木の下に埋めておいたはずの宝箱を取り出すために、一生懸命掘った。コツンとかたいものがスコップにあたり、宝箱がでてきた。中には、詩が書かれたメモとCDがでてきた。私は、そのCDとメモを取り出し、メモを広げて読んでみた。

…つづく。




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なんか無理矢理な感じで、第三話がおわりました。←


文章がおかしいところとか、ちょくちょくあると思いますが(>_<)


次回も楽しみにしてもらえたら、嬉しいです、
第三話は、書くのにば~り時間がかかりました※笑





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