みなさま、こんにちは。

 

 

 

 

ウィーンより、おかざきまなみです。

 

 

 

 

4月17日に行われた芸術の今後の動きに関する記者会見から早くも一か月。

 

 

 

本日、文化大臣のルナチェックさんが文化大臣の座を辞任いたしましたショボーン






 

 

 

四月の会見後から、ルナチェックさんは、オーストリアの文化界全ての領域から批判を浴びてしまいました。

国立歌劇場の歌手から、フリーランスの音楽家たち、演劇界、カバレッティスト達、サーカス業界、美術界。もう、この国の文化のエネルギーが、《批判》《中傷》をテーマに表現される場と変わっていったのです。

 

 

 

ルナチェックさんは何もわかってない!!!!!!ムキー

 

と、オーストリアの芸術家がメディアを通してたくさんの不満を訴えました。表現豊かなオーストリアの芸術家は批評批判の表現もとても豊かでした。

 

 

 

 

 

 

私は見ていてとても苦しかったです。なぜならルナチェックさんは私たちの劇場を応援してくれていた人だから。いつも親身になって正当に前を見たアイディアをくれた人だから。

 

 

 

 

 

4月の記者会見のあとも、個人的にお電話をいただき、私たちがどう思うかを聞いてくれました。4月の会見はルナチェックさんにとっても不本意だったことを話してくれました。会見の直前まで財務省と芸術家への支援としてのお金の交渉をしてくれていたそうです。その提案が通っての記者会見のはずが、財務省がゴーを出さなかったことで、急遽あまり内容のまとまらない記者会見をしてしまったとのことでした。確かに私から見てもいくつか何を言っているんだろう。。。。と思う表現があったのは事実です。

 

 

 

 

 

2020年5月15日10時

 

 

 

コロナに関する今後のオーストリアの芸術の動きが発表される会見の日でした。

 

 

 

 

しかし、その会見はルナチェックさんの引退会見と変わりました。

 

 

 

 

この会見の一週間前から、7億円の交渉を財務省としているとニュースや、今後の公演のについての規則を厚生労働省と話し合いをしてくれているとのニュース、何一つ受け入れられることはなく、ルナチェックさんへの批判は大きくなり、本日の引退会見へと芸術家たちが追い込んだ形となりました。

 

 

 

 

 

本当にこの動きは必要だったのか。ルナチェックさんがいなくなった今、今後のオーストリアの芸術界は救われるのか。

 

 

 

 

問題はそこにないと私は思います。

 

 

 

 

コロナの件で見えてきた芸術と政治の強い繋がり。私達にはすべて見えてこない政治の動き。ここの動きへの不満がルナチェックさんに当たりましたが、問題は何一つ解決されていない。

 

 

 

 

 

 

ザルツブルク音楽祭は今年100周年の記念の年。なんとしても開催したいと意気込んでます。

 

 

 

 

 

しかし人口の少ないオーストリア。ドイツの国境を開けることでお客様の確保にいどんでます。

 

 

 

 

9月からの新シーズンはどうなるのか。

 

 

 

 

夏のオープンエアの公演の数々はどうなるのか。

 

 

 

 

室内の公演はどうしていけばいいのか。

 

 

 

 

まだまだ分からないことだらけのオーストリアの芸術界です。

 

 

 

 最後にシューベルトの【岩の上の羊飼い】をクラリネット奏者の後閑由治さんと録音させて頂きましたので貼らせてください。






後半部分の「春はやってくる、散歩する準備をしよう」と歌っておりますお願いーもし宜しければお聴きください❣️










 

まなみ