私が夫に出会えたのは、
腹（肚）の底から出会いたかったからだ。
腹の底にたどり着けたのは、
さんざん婚活しても、
成果はなくて、
逆に、傷つき、絶望したからだ。
絶望したからこそ、
純粋な、熱烈な声が聞こえてきた。
何かのせい
誰かのせい
にしてられないくらいの絶望。
ごちゃごちゃ考えられているうちは
まだ思考が働けてるってこと。
思考が降参してないってこと。
思考でどうにかできるって思ってるってこと。
出来うる限りの手を尽くしても
報われないばかりの時、
やっと、降参できる準備が整ったってこと。
その時
「出会いたい！結婚したい！」欲が剥がれ落ちた。
と同時に
純粋な「出会いたい！結婚したい！」だけがあった。
結局、同じことのように見えるが、
状態が全然違うことを感じられるだろうか？
自分で自分を受け入れた瞬間だった。
（詳しく言えば、自分の全ての醜い感情を味わい切った。
婚活の限界を感じたことで、溜まっていた感情のダムが決壊した。
思考は対策を放棄し、ただ感情を感じることが出来た。）
自分に何かが欠けているからそれを欲しがるのではなく、
自分で自分を受け入れて満足（安心）している上で、
欲しいものを欲しがることを自分に許す。
実を言うと、私は人に言われて婚活を始めた。
「結婚はキャッシュポイントだよ」とか、
「月2回婚活や合コンに参加するか、自分で企画して参加してね」と。
その時、私はまだ前の彼氏の死から立ち直っておらず、
「婚活」なんて気分ににも本気で思えなかったし、
自分は「婚活」するキャラじゃないと思っていた。
だが、始めてみた。（それだけ崖っぷちだった）
月2回を目標にしてみた。
いっぱい失敗を重ねることが出来たから、
早く絶望できたのだと、今は思う。
結局、婚活市場で夫とは出会ってないが
婚活したことは私にとって大きな意味があった。
上手くできているものである。
何が功を奏すかわからないのである。
でも、最速・最善を受け取ってたのである。
婚活開始より10ヶ月で夫に出会い、
その4ヶ月半後に入籍。
世間ではアラフォー結婚率１％とか言われてますけど、
そんなの関係ない！
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