みなさま、こんにちは
神戸・芦屋☆西洋占星術師のmanaです
占いの仕事をしていると、必ず頻繁にご質問頂くことの上位に常にいるのが「結婚運」です。
みんながみんな結婚という形にとらわれる時代でもなくなりつつあると感じる一方で、やっぱりこれが鉄板なんですよね。
これってホントにケースバイケースで、ホロスコープはこの星がこうなってるからこう、とパターン化して読むことはほぼ不可能なものです。
一定の傾向とかそういったことはもちろんあるのですが、とにかくホロスコープ自体がみんなそれぞれほんとうに違うので、組み合わせもほぼ無限。
だから決めつけたりすることはできないってことを前提に書くので、すべてがそうだとは思わないで参考程度に読んでいただきたいのですが・・・
結婚が間違いなくハードな経験になる人、というのはいくつかのパターンがやはりかなり当てはまっていると経験上感じています。
例えば女性の場合、太陽と、土星やトランスサタニアン（天王星、海王星、冥王星）のハードアスペクトが複数ある場合。
例えば、太陽と天王星のスクエアがあるだけではあまりそうとは言えません。
どちらかというと自由に生きたい、型にはめられたくない人が多いので、旧来型の「結婚」という形に向いていない人は多いですが。
しかし、例えば太陽に対して土星と冥王星がコンジャンクション、もしくはハードアスペクトを同時に形成していたりすると、やはりヘビーな結婚運を持っているとは言えると思います。
太陽を夫像に当てはめる考え方が占星術にはあります。
それでいくと、圧迫する夫、支配する夫。試練を課してくる夫。
という感じで、とにかく夫から制限を受けたり、支配されたり、挫折感を味わわされることが多いと言われています。
しかし、太陽を夫像に当てはめるというその考え方自体がちょっと今の時代には合わない気もしています。
やはり占星術にも、かつてのような女性は夫についていく、家庭内で夫を支える、という家父長制に基づいた考えが影響し、いまだにしみついているからです。
本来、太陽はその人の主体性や生き方を表します。
女性の場合、結婚して家庭に入るとその主体性を公に発揮する機会がなくなるので、それを夫に預ける、投影するという考えから、
「太陽は夫の姿」
と言われてきたんですね。
ですが、今は女性が必ずしも家庭に入って夫のルールに従う、というわけでもないので、太陽が夫に投影されるとは限りません。
そうなると太陽は自分のものです。
そこで、この例に出した太陽に対して土星と冥王星がハードアスペクトな人の場合どうなるかというと、
過剰にストイックな姿勢で生きる人。ともいえますし。
自分のこだわりを貫こうとしすぎるがあまり挫折しやすいとも言われています。
これも太陽のサインによってかなり表れ方は変わってくるので決めつけることはできないんですけどね。
いずれにしてもいばらの道をたくましく生き抜くタイプの人ですが、
そういう人が結婚をすると、夫に対しても自分のこだわりを押し付けすぎたり、コントロールしようとしてしまう傾向があります。
夫自体が支配的な人、という表れ方ではなく、夫を支配しようとする人になってしまう可能性もあるわけです。
しかし当然他者は自分の思い通りになどなってくれません。
それによって挫折感を味わったりする傾向が出てくるという感じなのですね。
断っておくと、こういう太陽を持っているからと言って、その人が人格的に性格的に威圧的で支配的、という意味ではありません
どうしても生き方が軍人みたいになるので、人生がハードだったり、結婚に挫折を伴う可能性があるということです。
ちなみに太陽と海王星がハードアスペクトの人は、結婚生活で夫によって混乱させられたり、依存したりされたり、自分を犠牲にするような巻き込まれ方をしたり、さらにそれをよくわからないうちにふわっと受け入れてしまう傾向があります。
ちなみに私はこのタイプです。
しかしこれも入っているハウスやサインによって様々です。
あとは、月のアスペクトもプライベートの満足感や感情パターンに関係があるので重要です。
明らかに結婚がその人にとって穏やかで幸せを感じるものになりやすいな、といううらやましい星の配置の人ももちろんいて、実際不満がないと言い切る人も多いです。
そもそもそう言えるその人の人柄が良い影響をもたらしている部分もあるのでしょうけれど
そうなったらじゃあ、そういうハードな運を持つ人は結婚してはいけないのか
と思われる方もいるかもしれませんが、そういうことではありません。
相手との相性によって自分のホロスコープのハードな部分が緩和されることもありますし、何より自分自身が心がける事で変えられることもあるからです。
こういう星の配置だから私は一生こういう人。
ということはなく、年齢とともに変わっていくこと、経験を通してその星の使い方をプラスに変えていくことは出来るので、過度に悲観することはないんですよね
自分なりに育てていく部分でカバーできるのではないでしょうか。
逆に男性の場合、もちろん太陽も大切ですが、妻や母など女性を表す月の状態に注目します。
やはり月の状態が「朗らか」なタイプの男性は妻に対して寛容だったり優しいパターンが多いので、結果妻は満足しているケースが多いです。
一方であくまで私の鑑定や周囲を見ていての経験上ですが、やはり月も、土星と冥王星がダブルでアスペクトを取っているなどの男性は、ちょっと大変。
誰が大変って妻になった女性が大変になってるケースをよく目にします。
自分が女性だからって女性側の目線で見ると公平ではないので、極力気を付けてはいますが、やはりなかなかです。
これも先ほどの話と同様、これを持っているからと言って、必ずしも「悪い人」ってわけではないのでそこは誤解しないでくださいね
月に威圧的な星が絡んでいる男性は、妻を圧迫する傾向があります。
意識的にしていないことも多いです。
本人は悪気がないけれど、そばにいる女性を巻き込んで結果的に支配する、挫折を経験させる。
というケースをめちゃくちゃよく見ます。
実際にモラハラ気質の方も見ますし、そうではないんだけど、妻に対して無意識にコントロールしようとしたり、過剰に求めるものが強くて妻が従わざるを得ないパターンもあります。
ここでその妻が跳ね返せる強いタイプだったり、かなり寛容で受け入れてしまえる人だったら案外うまくいってることもありますが
正直、結婚前のお相手のホロスコープでこういう要素があると心配してしまいます。
実際に結婚前でもすでにその芽が見えていて「あれ」と引っかかって鑑定にみえる方も多いので尚更です。
結婚前の「あれ」は案外侮れないものです。
これは自分の経験上でも自信を持って言えます(笑)
本当はね、占いで出た結果だけを信じて人生の決断を変えるとかそんなのすごいナンセンスだと思っています。
人生は失敗しないためにあるのではないですから。
結婚が失敗になるかどうかはさておき(笑)
いいことも悪いことも経験して人は強くなるし学ぶし、豊かになります。
だから、最終的には自分の頭で考え下した決断を信じて、そしてそれがもし間違いだったと思う日が来たとしても、自分の決めたことに責任を持てたらそれでいいと思います。
だけど、やはりまだまだ結婚相手で人生の善し悪しが大きく変わってしまう現実があるのは否めません。
何を持って「善し」か「悪し」かにもよりますけどね。
幸せの尺度なんて人それぞれだし。
だから、「こんな人と結婚してはいけない」とか「結婚生活でこんなことをしてはいけない」みたいなことを言うのは、
傲慢すぎるのと主観に偏りすぎるので絶対に言いたくないと思ってきました。
いつも女性が被害者とは限りませんしね。
でも、あえて言いたい。
やはり結婚したら女性がかなりつらい目にあうだろうという傾向の人は存在します。
相性にもよるし、人を好きになる気持ちは理屈ではないし、苦労しないのがいい人生だとも思いません。
でもそれをふまえてもなお、ダメージが大きすぎるではないか、というケースは存在します。
それは女性側にも責任の一端はあるかもしれないし、ものごとは複雑ですから一概には言えませんが。
だから自分の中に「あれ」がもし芽生えたら、一度立ち止まってよく考えてほしい、ということは言いたいと思います。
そして結局これは結婚以外にも言えることですが、そうやって一生懸命考えて生きていても、躓くことは必ずあります。
そうなった時、それでも自分で立ち上がって歩き始めることが出来たらそれでOKなんです
怖いのは、相手に依存していたり、人のせいにしたりしてしまうと、その立ち上がって歩き始めることにものすごく時間がかかるということ。
相手がどうとか、自分の結婚運がどうとかももちろん知っておいて損はないですが、誰にとっても言えることは、
精神的にも経済的にも自立しておくこと。
これに尽きます。
当たり前だけどこれに尽きる。
自分の足で歩くことをやめなければ、こうするしかない、ではなく、こういう選択も出来るんだ、という選択の自由があるからです。
私自身、若い時は人を簡単に信じていました。
今もそうです
でも、自分も変わるし、人も同じように変わります。
変わった時に、それに合わせてこの先を選択するその選択肢はいくつかある方がいい。
だから、人を信じるにしてもなんにしても、自分が自分の足で立っている、という前提だけはキープしていてほしいと切に思います。
人に人生をゆだねてはいけないってことです。
それがどんなに信頼できる相手であってもです。
依存ではなくお互い自立している（精神的にも）夫婦は歳をとっても仲が良いなって周囲を見ても思いますしね
長くなってしまったし、珍しくかなり踏み込んだことを書いてしまいました。
異論もあると思いますし、鵜呑みにしていただく必要は全くないです。
ただ、偏ったことを書くことを避けてきた私ですら、ちょっとどうしても書きたくなったので
周囲でいろいろ見たり聞いたりして最近特に感じたことです。
「そういう考え方もある」くらいに受け取って流してくだされば幸いです
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