昨日のこと

今年の3年生の、私が受け持つ最後の授業があった

この学年は、1年生の時にうけもたせていただいた学年。

色々な思い出のある子たちがたくさん。

その中に…
3年前の入学式に、まるで「学校の先生なんか嫌い」といわんばかりの表情で登校してきた子がいた

というのも、この子たちは小学校の先生と折り合いが悪く、大変な時期があったようだ。

その子は入学式から、しばらくは表情が固かったけれど、すぐに新しい環境で、持ち前の明るさを発揮し、みんなを笑わせたり、困っている友達に寄り添ったり、苦手な勉強も頑張りはじめた。

この子の明るさと優しさ、愛嬌のある性格は、学級の雰囲気を良いものにしてくれた。
学級だけじゃない。私自身、この子に何度助けられたことだろう。
この子がクラスにいてくれてよかったと、当時、何度も思った。

そして昨日の、最後の授業

授業終了のあいさつが済む

何人かが作品の最後の仕上げが、あと少しということで残っている

その中にその子はいた。

その子は授業内に作品を仕上げ終わっていたけれど
仕上げが終わらない友達を待っていた

いつもは別の友達と、早めに自分の教室に戻っている子なのに

名残惜しそう教室に残っているように思えて、なんだか嬉しかった

そして最後、教室を出るときに、その子が

「先生、ありがとうございました」

改まって、そう言ってくれた

その子の言葉と、その姿勢、まなざし

それが温かくて、嬉しくて、たまらなかった

3年前の入学式の「学校の先生なんか嫌い」というような表情のその子は、もういなかった

それが何よりも嬉しかった



改めて思う
改めて感じる

こういう子ども達の変化を、成長を見れること

それがどんなに幸せなことか

「学校の先生になってよかった」と心から思った瞬間だった

嬉しくて、温かくて、涙が止まらない



以前、F先生が話してた「こういう瞬間、一瞬のために教師をやっているのかもしれませんね」
それを実感した瞬間だった



来月4月、高校の入学式で
この子が希望に溢れた表情で新しい生活をスタートできますように…☆

あなたなら大丈夫!
これからも陰ながら応援しています。
自分らしさを大切に、自分を信じて、がんばれ!

ありがとう!