ひまわりと火葬場に向かう時
ひまわりと最後に家の中を回った
たまーに抱っこをしながら行った、庭も回る
外の空気や景色に、おっかなビックリした、ひまわりの瞳と筋肉の動きを思い出した。
車の乗って、たーくんの実家の前を通る
そして、新しいお家が建つ土地へ
土地を一緒に回る
「冬には一緒に引っ越して来ようね」と話しかける
そして、ひまわりのブーケを受け取りに、ショッピングモールに寄りながら、いざ火葬場へ
ふと思い出す
約6年半前の深夜、採用試験に受かり、引っ越しのため、3時間近くをかけて、住み慣れた街を離れた
私は慣れない車に乗って、ドキドキしながら、ひまわりと、この道を通った
車が嫌いなひまわりは、キャリーの中で、ずっと鳴き続けていたっけ
私はトラックに煽られていたなぁ(笑)
火葬場のある、あの山を横切りながら…
まさか、ひまわりと火葬場に行くときに、あの道を走ることになるとは…
6年半前には思いもしなかったな…
ひまわりとの最後のドライブ
たくさん、たくさん、話しかける
涙も出る
思い出に笑顔になる
そしてまた泣く…
骨になったひまわりを助手席に乗せ、自宅に連れて帰る時も、また同じ道を通る
夜の9時近くになり、辺りは暗い
6年半前の、あの日と同じ景色
ひまわりと一緒に、新車のピンクの軽自動車に乗って…
その新車の軽自動車も、次はもう三度目の車検
すっかりと愛車になった
たくさんのことがあったなぁ
寂しさと不安と、希望…
色々なモノをのせて通った道…
いつも、ひまわりがそばにいてくれた
私の成長を見守ってくれた
そう感じた
ひまわりの温かさと、存在の大きさを改めて感じたドライブだった