ひまわりと今日、お別れをします。

キレイな子なので、キレイなまま逝かせてあげたい。

今もまるで、寝ているかのようです。
呼吸をしているかのよう。
信じられない。


今朝、ひまわりが大好きだった窓辺に連れていった。

鳥のさえずり、向かいのアパートの人の出入り、子どもの声、動き、駐車場への車の出入り…
ひまわりが、あの場所を好きだった理由がわかる。
色々な音、世界が広がっていた。
気付かなかった世界だった。

あたりまえ過ぎて気付かなかったことを、ひまわりが教えてくれた。

家で私の帰りを、いつもひまわりが待っていてくれていたこと…
あたりまえ過ぎて気付かなかった。

ひまわりを入院させて、1人で家に帰ってきて、初めて気付いた。
初めて、ひまわりのいない家に帰るっていうことの寂しさ。
ひまわりの温もり、存在…。

その温かさに、幸せに気付かなかった自分がバカだと心から思う。

あたりまえだと錯覚することの恐ろしさ、残酷さを今、痛いくらいに感じる。