FRB

年内0.5%追加利下げ見込む 

金利・経済見通し 意見相違も

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50bpの大幅利下げを支持したFRBのミラン新理事。

 

Ann Saphir [ワシントン 17日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で公表した金利・経済見通しによると、政策担当者は年内に計50ベーシスポイント(bp)の追加利下げを実施する可能性が高いと予想している。今回の見通しでは、FRB内部で幅広い意見の相違があることも示された。 金利・経済見通しによると、政策担当者19人のうち1人が年末の政策金利を4.4%とする予想を示した一方、別の一人は2.9%と予想。ミラン新理事が唯一、25bpの利下げに反対し、50bpの利下げを主張した。50bpの追加利下げに対する中央値予想は、前回6月よりも高まった。 また、6人は年内の追加利下げは予想しておらず、2人は25bpの利下げ1回のみが必要だとした。9人は年内に25bpの追加利下げを2回実施すると予想した。 今後2年間、毎年25bpの利下げが実施されるとの中央値が示された。来年末の政策金利の予想値は2.6─3.9%。 一方、失業率については、12月までに4.5%、来年末には4.4%になるとの中央値が示された。 年末の個人消費支出(PCE)価格指数の上昇率予想は3.0%と6月から変わらなかった。来年は2.6%に低下すると予想した。 コアインフレ率予想は3.1%。来年は2.6%になると予想した。

 

 

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