たそがれの御堂筋

御堂筋のたそがれは

若いふたりの夢の道

お茶を飲もうか 心斎橋で

踊りあかそう 宗右衛門町

送りましょうか 送られましょか

せめて難波の駅までも

今日のぼくらの思い出を

テールランプが見つめてる

 

銀杏並木の御堂筋を

肩を並べて ふたりきり

もっと歩こう 中之島

川の向こうに ネオンの灯り

遠い夜空に流れる星を

じっとふたりで 見つめつつ

今夜もここで別れましょう

ビルの谷間の淀屋橋 

坂本スミ子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜が明けて

夜が明けて 手さぐりをしてみた
抜け殻の隣りには だれもいない
目をあけて部屋の中 見てみた
陽がもれる窓のそば だれもいない
夢を追いかけて ひとりふかす
たばこのけむり 白い白い

 

夜が明けて 夢を見た枕に

あの人の髪の毛が ひとつ残る

テーブルの灰皿には ひとつ残る

褪せた唇を噛んで 

ひいたルージュの赤が つらい つらい

 

割れた手鏡に 語りかける

おんなの朝は ひとり ひとり

坂本スミ子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふと蘇って同じフレーズがずっと頭の中を巡ってた。

「夜が明けて」はヒットしたし、こちらの方が馴染む筈なのに。

「たそがれの御堂筋」のどこか寂し気なフレーズがやさしい。

御堂筋という言葉とイントロのメロディーしか思い浮かばなかった。

不思議だよなぁ ... 。

「夜が明けて」には、『アダルト音楽』とある。笑ってしまった。

1971年10月21日ともある。チェリーボーイ 花の?中学1年生