東の丘には、我先にと避難した城下町の住民たちで、溢れていました。
そんなに大きな丘ではないこともあって、人々は肩と肩が触れるほど、ぎゅうぎゅう詰めになった状態です。
「おらたち、これからどうなるんだべ。」
「いったいどんなことが起きるのだろう。」
などと住民たちは多くは、不安や心配で落ち着かないようでした。
そんなとき、突然人々の真ん中に、あの占い師が現れたのです。
人々は不安でいっぱいでしたので、現れた占い師にお祈りするように膝をついて、助けを求めました。
「占い師様、私たちをどうかお助けください。」
すると、占い師は、呪文のような言葉を唱え始めました。
その言葉を聞いた人々は、まるで魂を吸い取られたかのように、ばたんと倒れてしまったのです。
お城で起こったことと同じように、起き上がるものはない東の丘には、ただ一人、占い師が怪しい笑みを浮かべ、たたずんでいるのでした。
