どっちもどっちのギャーギャーうるさい喧嘩だけど。
ウェリーとナオちゃんは…
もちろん本気で喧嘩してるんだろうけど…
ハナシを聞くところによると、
どうやら、ふわ~っとした?喧嘩なのではないかと思う。
「もう……ウェリー…
」「ナーオッ!
」…と、セリフも短い。
もうすぐ赤ちゃんが生まれるにあたって、
今の家だと、ネズミが出るので、
すぐ近所ではあるけど、新しい物件を見つけて、引越しすることにしたそうだ。
引越しするといいながら…もう2週間ぐらい過ぎてるような…
まーそんな事は別にワンダーな二人の事。全く不思議ではない。
「新しい家には、備え付けのベッドがあるから
今まで使ってたベットマットは、誰かにあげるか、捨てるかしたいわぁ」
と、ナオちゃんが言うと、
「また、そんな!お金持ちみたいなこと言って!」
…と、ウェリーに怒られたらしい。
「小さい家やし…置く場所もないんやけどなぁ…
」…とつぶやくナオちゃん。ベットマット云々より~
仕事があまり無くても、毎日飲んだくれてるウェリーこそ
お金持ちみたいな事してるように思うんだけどなぁ
…「ほんまやで。しゃ~ない人やわぁ~」…とナオちゃんはふわ~っと言うんであった。
そして、
そうこうしてるうちに先日、二人の家の電気が止まった

払わなきゃヤバイとは思っていたけど、
もうこれ以上、出産費用を削って生活費にあてる訳にはいかない…と、
あえて払わずに、ウェリーの稼ぎで払ってもらおうとナオちゃんは考えていた。
そしたら払わないまま、あっという間に日は過ぎて
4ヶ月の滞納になってたー。
2ヶ月滞納なら、ブレーカー下ろされてフタに針金で鍵かけられるだけなので、
針金切って、またフタ開けて、ブレーカーを上げればいい。


でも、4ヶ月滞納ともなると、
メーターごと、ごっそり取られて持って行かれたそうだ

電気会社の人が来た時、
ナオちゃんは一人家に居て、
「ジャンガ~ン、ジャンガ~ン、ベッソ バヤ~ル
(ヤメテ~、ヤメテ~、明日払うから~)」と、つたないインドネシア語で、あえてかわいそう風に訴えたけど
「遅すぎる」…と言われた。

電気が止まると、水をくみ上げるモーターも使えないから、水も止まる。
汗だくでもシャワーも使えない。
暑いのに、扇風機すら使えない。
アクアリウムの魚も、ブクブク無しでそのうち死んでしまうんじゃないだろうか?
引越しの荷物もまとめたいのに、暗くて見えない。
二人ともイライラしてくる。
こんな状況になったら、さすがのウェリーも
これではイカン!頑張ってなんとか収入増やさなければ!
…と、思ってくれるかもしれないと思ってたんだけど、
暑くて暗い中、ウェリーが言った言葉は、
「ナオが悪い
」…だった。
ええええええ~?

ナオちゃんが悪いの~?!ナンデ???
”ナオがお金持ってるのに、払わなかったから”だって。
そんなこと~!ラスティと私なら、カーン!
ラウンド1
スタート!
だよ~。どっちが悪いとかの問題なのかよ~?!
でもま、そこはナオちゃん。
「はー。ほんま笑けるわ。しゃあないわぁ」
と、笑ってた。
もう…師匠と呼ばせていただきたい

「アクアリウムの魚~可愛そうに…このままやったら死んでしまうかもなぁ」
と、ナオちゃんがつぶやいたら、
「じゃ、外の小川に捨てたらいいよ
」と、ウェリー。
ええええええ~。

ベッドを人にあげるのは、お金持ちみたいなこと言うなと怒ったのに、
熱帯魚は、捨てろって…。ワンダーだなぁ。

「ほんまあの人、言うてる事が解らんわー。もう魚は飽きたんやろうと思うけどなーあっはっは~。」
と、ナオちゃんは笑ってた。
引越し先へ行くとき、
ウェリーは荷物よりもまず、飼い犬2匹を連れて行きたがった。
一匹は中型サイズの犬だけど、
もう一匹は大型のロットワイラーだ。
まだ荷物もなんも運び終わってないのに、先に犬を連れてったら仕事にならんし、ヤメテー。
…と、ナオちゃんは反対したらしいんだけど。
案の定、犬達は新しい家の庭を走り回り、土を掘り、家の中を突っ切り、はしゃぎ回った


「もー!ウェリーもね~それ見てむっちゃ嬉しそうやねん…しゃ~ないわ~。ふふふ
」そっか…ウェリーは、何よりもまず、犬達が新しい家で喜んでる姿を見たかったのか…

そして、そんなだから肝心の引越しのほうは、全然進んでなさそう…。
確か、引越しパーティー的なのは、先週の日曜日にやる予定だったけど…

「僕だったら、一日で終わらせるのになぁ?」…って、ラスティは不思議そうだったけど、
そこは、ワンダーな二人やし

一日で引越し終わったら、逆にこっちがビックリするわ。

私は、ウェリーとナオちゃんの、ゆる~い時間が好きだぁ~

いや…、本人達だって、早く引越し終わらせたいに違いないけど…。
根こそぎスロ~な二人なのだ~。
本人達の意思とは関係なく、ライフがスローになってる二人なのだ。

ウェリーのワンダー加減について行けるのは、
やはり同じワンダーの、ナオちゃんでこそ。
「もーしゃあないわぁ~」の一言で、全てをワンダーワールドへ持って行く

ワンダーワールドの師匠と。呼ばせていただきます
