お風呂に入っている時にふと思った。TCGのアニメって今だとターゲット層を絞らないと難しい気がするって。

でもターゲット層を絞ることも難しいよね。今流行っているTCG、お店を見ているとトップ層がオリジナルと版権有とが半々な気がする。

 

オリジナルは遊戯王、デュエマが人気がある印象。MtGやヴァンガ、ウィクロスもあるけど、住んでいる場所が田舎なせいか、いまいち盛り上がっているようには見えない。

逆に版権有はと言えば、ワンピ、ポケモンが強い。というかこの2つのほうが人口が多いように感じる。ワンピは一時大暴落をかまして終わったかな?と思ったけどまだ大会は続けられているし、ポケカなんて言わずもがな、というか遊戯王とデュエマを差し置いて1位と感じるぐらいには人口が多い。

と、まぁこんな感じでオリジナルのTCGが版権有のTCGに圧されていると言うのが現状のTCG業界だと思っている。もちろん都会のほうではそうでもないだろうとは思うが、少なくとも私が普段通っているお店ではそのような印象がある。

 

だから、今からTCGのアニメをしようと思うと新しいTCGは難しいと言わざるを得ないと思う。

私が小学生ぐらい昔、20年ほど前ぐらいはコロコロで盛り上がっていたデュエマ、ジャンプで大人気の遊戯王が盛り上がり、アニメも凄まじい人気があった。デュエマは今でもアニメをやっているし、遊戯王もOCG環境での漫画が連載されているため今は人気がないとは口が裂けても言えないが、昔ほどの熱量はないと思ってる。

これ、なんであんなに熱量があったのかというと、多分子供ながらに「これは我々のための遊びだ!」という気持ちが強かったんだと思う。今ほど情報が簡単に手に入らない環境、ルールすら間違っていた私は特にひどかったが、で試行錯誤をしながらデッキを組んで友達と遊ぶ。小学校のころ雨の日だったらカードを持ってきてもいいという先生からの許しをもらっていた特殊な環境だったので、友達とデッキを持ち寄って教室の後ろで5~6人でわいわいと遊ぶ。遊戯王vsデュエマというよくわからない対戦すらやったこともあったあの時は、トレードできる資産すらなかったため鮫トレなんて概念がなかった今思えば最高に楽しかった。

 

対して、今の子供はどうなのか。あくまで個人的な考えであり子供にも人気のあるポケカをメインに考えるが、みんながやっているから、というイメージをぬぐい切れていない。これは真実か疑わしいが、強いデッキを持っていないと遊んですらもらえないという話すらあるぐらいだ。

 

私の時代と今の子供たちでの違いは、いわゆるガチデッキの当たり前さ加減だと思う。今は情報が簡単に手に入る時代だからこそ、子供ながらに、子供だからこそ弱いということに敏感だ。それを、十分なカードすら手に入れるのが難しい世界観のアニメを見てどう思うのか。もちろんストーリーが面白ければ人気も出るだろうけど、でもこう思う子供が増えていると思う。「こんな構築で勝てると思ってるの?」と。

そんなこと思うのか?と思う人もいると思うが、子供は大人が思っている以上に抜けていて賢しくて残酷な生き物だと思う。世界観がわからず、カードの情報を理解していて、簡単に批判できるのが今の子供だ。大人でも自分の知識の中で生きている人が多くいるのに、子供がそうでないとはとても言えない。『需要と供給のバランスが傾いている世界観』ということを理解できていない可能性のほうが高いだろう。

 

そんな歯に衣着せない言い方をすれば目が肥えている子供たちと大人たち両方が満足するTCGアニメを展開しようと思うと、非常に難しいと思う。その理由は欲している物が違うからだと思う。そんな中で新規TCGアニメを展開しようと思うのは、まぁ難しいだろう。

 

長々と語ったが、新規TCGアニメが困難だと言う理由は2つ。

人気のあるポケカから顧客を奪うことの難しさと子供に受け入れやすい世界観の設定の難しさ。

この2つが大きな壁になっているんじゃ人だろうかと、素人ながら思う。