そこにいなければならない理由 | 出戻り駐在員のグローバル日和

出戻り駐在員のグローバル日和

30代後半3人の子持ちパパがいきなりアジア転勤を命じられ数年異国の地に赴任。駐在員としてアジアで現地日系及び現地ローカル企業とのビジネスに従事してきた筆者が日本に帰任。改めて日本から見た海外、海外から見た日本と2つの視点で感じたことを思うままつらつらと綴る

最近良く考える事がある。
帰国後新規ビジネスで日本から海外へモノを売る事業に携わっているが、
ここ1年で日本のメーカーが日本に居ながらにして海外へマーケティングをしたり商品を販売したりできるツールやインフラがかなり整備、入りやすい領域に近づいて来たように感じる。
インフラには様々なものが含まれるが物流もそのひとつ。
最近では個人でも簡単に海外へ商品を送れるようなサービスやツールが出てきている。
つまりわざわざメーカーも販売店も海外現地に進出する必要性が薄くなってきているのではないかと感じる。
周りの同業他社の事例や銀行からの提案、メディアが海外進出の話題ばかり取り上げる為に

本当に現地に出ることが必要か
日本からできる事はないか

を考える前に勢いでとりあえず進出してしまう企業も出てきているのではないかと感じる。

人口減、TTP、円安など日本を取り巻く環境や背景を考えれば海外販路は必須であり準備をしておかないといけないものであることは間違いない。

ただやり方は吟味してから実行して欲しいと思う。

一方で現地に進出し現地で行う事でしかなし得ないものもある。
それは現地で仕事をした人間には特によく分かる。

海外現地進出をする企業は現地拠点に対して

これは本当に現地拠点がすべき取り組むべき仕事か
それとも日本からでもできることか

それを常に精査し現地拠点には現地拠点にしかなし得ない仕事にフォーカスし集中できる環境を支援していくべきである。

海外展開は現地拠点だけではパフォーマンスは最大化できない。
本社側の頭の現地化
がいまどきの海外展開には求められ必要となってきている。


と最近ふと思う