点滴による抗がん剤投与
でした。
2005年に胃がんで胃を全摘して
五年間はTS-1を服用してました。
今回、再発、転移となり
免疫ができてるかもしれないから、
これは使えないそう。
シスプラチンとCPT11を併用で
1日目に二つ一緒に。
15日目にCPTのみを投与します。
副作用で腎臓障害や
白血球の著しい減少がでたら
予定通りにはいかないそうです。
とにかく一日目。
私が2時に到着したら、
笑顔でCD渡してくれるくらい
元気だったから安心しました。
「ちょっと気持ち悪い気がする」
と言うので、
「パパは、胃がないから、気持ち悪くならないよ~
気のせい、気のせい!渼」
と笑い飛ばし、普通におしゃべり。
看護師さんに体を拭くタオルを
借りに行くときに、一人の看護師さんが
「ご主人、昨日は不安だったみたいで…」
と声をかけてくれました。
腹膜播腫もしてるだろう、
と主治医に言われた日だったから、
いろいろなこと考えて寝れなかっただろうな
とは思ってました。
私も4時くらいまで眠れないでいたから
パパは一睡もしてないんじゃないかな、と。
「これからどうなっていくのか、
点滴の抗がん剤初めてだから
考えちゃうんだよねって
おっしゃってました。
明るくされてるけど、不安ですよね」
私はみるみる涙がでてきて、
パパがどんな思いでいるかを考えたら
辛かった焏
と話しました。
「ご本人も奥様も頑張ってるから、ちゃんと吐き出さないとだめですよ」
と言ってくださって、
「私はどう接してあげたらいいですか?」
と思わず聞いてしまいました。
「いつもどおり!
いつもどおりでいいですよ。
お二人のやりとりを見てたら、
夫婦漫才みたいで、すごくいい感じでした。
ご主人は、奥様をすごく頼りにされてるし
今のままでいいんですよ。
何にもなくても、
ちょっと聞いてよ~

って声かけてください。
話をするだけで、奥様の気持ちも晴れるかもしれませんから。」
すごく、すごく嬉しい言葉でした。

以前の病院には外科手術ですぐ退院だったから
こんなに優しい言葉をかけられたことはないし、
忙しい看護師さんの手をなるべく煩わすことのないようにと考えてました。
血液腫瘍内科という
特殊な科だから、患者だけじゃなく、家族のメンタルまでケアしてくれるのかな?
その看護師さんが特別優しいのかもしれないけど
なんだか勇気づけられました

これから副作用がでてくるんだろうな
しっかりしないとな、
と病院を後にしました。