紅葉の今くらいの時期になると思い出す


Dが不倫をしている頃

私に罵声を浴びせた


もう離婚したい
一緒にいたくない
結婚生活楽しくない
子供もかわいくない


私は翌日せっかくの休みなのに
目を腫れあがらせながら

子供を連れて

遠くの公園へ出かけた



公園は紅葉がきれいで
広場でシートを広げて
コンビニで買ったお昼ご飯を食べた


これからどうしようという不安

これが現実だけど夢の中のような感覚

認めたくないけど現実だというリアル


そんな気持ちとは反対に
紅葉はとてもきれいで

子供は笑っていて


私だけが一人取り残される感覚


明らかに無理して
その日から毎日を泣きながら過ごした



その時のきれいな紅葉を
今でも鮮明に覚えていて忘れられない



紅葉の時期はとても好きな季節なのに

このときから
紅葉の思い出が
まだ塗り替えられていない