『梅雨』
髪から雫を垂らし
駅のプラットフォームで
君を見つめている
風と雨に吹き付けられ
コートのえりを立てながら
君を見つめている
君は今頃どこだろう
君は今頃何をしているだろう
君の顔も忘れそうだよ
君の言ったことも忘れそうだよ
そして
僕のことも忘れてしまう
髪から雫を垂らし
雨で濡れた時計が
君をさしている
風と雨に吹き付けられ
針を見つめながら
君をさしている
君は今頃どこだろう
君は今頃何をしているだろう
君の顔も忘れそうだよ
君の言ったことも忘れそうだよ
そして
僕のことも雨に濡れて・・・
※今のように、携帯で気軽に彼女の写真をとったり
メールでやり取りしたりなどできない時代。電話に
しても、お互いの親の監視(?)の中で親が出ない
ように「ワン切り」後のコールバックだったり・・・
(苦労していました:笑)今のように、制限なく
彼女とコミュニケーション取れる時代だと、こういう
詩はできなかったのかもしれない。