皆様、こんばんは!


今日は、肌のことについて書いていきたいと思います。


私は、医者でも美容家でもないので、詳しい専門的な事は分かりませんが、あくまで私の体験した事を書きたいと思います。


(恐らく長文になります。)



実は、私は20代前半まで、宝塚メイクを毎日していても肌荒れを一切しない程、強い肌質でした。


ところが、突然、アレルギー体質に変わってしまい、顔と首に突然湿疹が出るようになりました。これがちょうど2012年の頃です。
そして、皮膚科に駆け込み、「公演もあるからすぐに治したい」と言い、塗り薬を頂きました。


それを塗ると、あら!不思議!!すぐに湿疹が消えるではありませんか!!
これはよく効く薬だ!!と、私は何日間か塗っていました。


左上のおでこ、右眉、左目の下、右頬、口の周り。首。


3、4日位したら、湿疹は治ったので、薬をやめました。


それから、何日か後、また同じところに湿疹が出てきたので、その薬を塗る。


治る。


薬をやめる。


塗る。


治る。


薬をやめる。


塗る。


病院に行き、「この薬が治るからまた欲しい」と言い、もらいに行く。


そう、その薬とは、、、


ステロイドです。


ステロイドの使い方、皆様、きちんと把握されていますか?


私は、ステロイドをちびちび塗り続けて、約3年がたっていました。


退団後、東京に引っ越し、ある公演の時に化粧水がヒリヒリして塗れない位、顔全体と首が真っ赤にただれかけていました。


無理やり痛いのを我慢して、宝塚時代から貰っていたその薬を化粧下地の様に塗り、その上からただれを隠す為にファンデーションを塗りたくり、公演にのぞんでいたのですが、その公演の最中に、今まで使っていた薬がとうとう無くなってしまいました。


東京に引っ越してきてから、初めてアレルギー専門の皮膚科に行ったのです。


そこのお医者さんが、私の顔を見るなり、一言。「これはステロイドの塗りすぎだね。これから大変になるけど、頑張れますか?」
と言われました。


私は、ステロイド皮膚症 という病気にかかっていたのです。


本来、ステロイドは短期間に集中して使い、グッと治す薬なのに、私はちびちびと3年も使っていました。そのせいで、皮膚が萎縮し、皮膚の構造が乱れて、真っ赤にただれてしまったのです。


先生によると治療の方法は色々ありますが、
私の場合は、
これ以上、ステロイドを使わない。
化粧水や乳液、勿論化粧もしない。
変わりに肌に優しいローション、軟膏の薬を塗る。
アレルギーを抑える飲み薬を飲む。
汗をかくと痒くなるので、なるべく避ける。
規則正しい食生活をする。


これだけです。いわゆる「脱ステロイド」というものです。


その日の血液検査を終え、
先生から大変と聞きましたが、「痛みには強いから大丈夫です!!また、次の診察の時、よろしくお願い致します!」と告げて、病院を出ました。


ステロイドを塗らずに痒みは増し、本来ならいつもステロイドを塗っているところを我慢。。。


それからは想像以上でした。


悪化していく一方。


5日後には、顔だけでなく、薬の塗っていなかった箇所も含め、全身が痒みと赤みで覆われ、
掻いてもいないのに、身体の中が疼き、湿疹が出てくるのが分かる感覚。


そして、しまいには、そこから体液が出てくるのです。あっという間に全身がジュクジュクになりました。洋服にもそのジュクジュクが付き、落ち込みました。


痒いし、痛いし、どんどん自分が映画に出てくるゾンビのようになっていきました。


鏡を見るのもこわくなりました。


病院に通う為、外に出る時も、人に見られてるんではないか、と帽子を深く被り、(マスクは肌に触れるのが痛くてかけられない)変に周りを気にしていました。


ジュクジュク期が過ぎると、今度は乾燥期です。
まるで、象の皮膚の様に、全身が乾燥して、関節を曲げるだけで、皮膚が切れて痛いです。


ご飯を食べる為に口を開けたくても、口の皮膚が切れて開けられないし、少しでも塩分が混ざっていると、しみて食べられません。
枕には毎朝、掻いてもいないのに、脱皮したような皮膚が落ちてました。


おまけにムーンフェイスで、顔はパンパン。
目も虫にでも刺されたかのように腫れ上がってました。


毎日、不安で泣いていました。自分は一生このままだったらどうしよう…。


しかも、その時点でドラマに出演することが決まっていて、撮影は2ヶ月後…。それまでに完治できるのか…。こわすぎました。


今、思えばそこまで落ち込まなくても良いのに、と思う位、どん底でした。
しかし、やはり女ですから、肌は綺麗でいたいと思うのが、普通ですよね。一生このままだったらどうしよう、と痒みや痛みより、メンタルがやられていました。



そんな日々を乗り越え…
ようやく人様にお会いできる位になったのがドラマ撮影1週間前位です。
まだ顔に目立つ湿疹はあったので、病院で先生に「あと撮影まで1週間なんです。」と相談した所、


「血液検査の結果も、大分数値が良くなってきたので、最後にステロイドを〇日間(日数忘れてしまいました。)使用しましょう。この〇日間という日にちを必ず守って塗り、グッと一気に治して、その後、プロトピックという薬をを〇日間塗って下さい。」


と言われました。再び、緊張しながらステロイドを再開!!
先生の言う通り、治療を進めたところ…


なんとか、撮影までに綺麗な肌になりました💦
一時期は、全く自分の身体に効かなかったステロイドが、ちゃんと効く身体にまで回復していたのです。
(本当に間に合って良かった゚(゚´Д`゚)゚。)


これが脱ステをはじめて2ヶ月位の時です。


それ以来、顔に湿疹が出ることはそんなになくなりましたが、時々、肩や背中がまだ痒くなる事がありました。


最後に私を救って下さったのは、いつもお世話になっているスタイリストさんでした。
そのスタイリストさんは、アロマテラピーの資格を持っていらっしゃり、
以前に担当していた方でも同じ様な経験をされた方がいたらしく、とても親身に相談にのって下さいました。


そこで教えて頂いたのが、ラベンダーのアロマです!
ラベンダーの精油は、傷と心を癒す力がある、本当に優れたアロマなんですって!
治りかけのところにこのラベンダーのアロマをほんの少し幹部に塗るだけ。それまでよりも遥かにはやいスピードで傷が癒えていきました。肌のターンオーバーがはやい感覚っていうのが正しいのかなぁ。


完全に治ったのはおそらく2015年の8月頃。
脱ステロイドをはじめて約5ヶ月ですね。
人によって、完治までの期間は様々みたいですが、私は大分早い方だったと思います。


因みに、私は脱ステロイドをあの時にして良かったと思えますが、この治療は、かなり酷な治療なので、進めているわけではありませんし、
必ず信頼するお医者さんとその人にあった治療法を相談しながら、実行にうつしてくださいね!!


大変な治療ですが、治すきっかけを与えて下さった病院の先生、
親身になって考えて下さったスタイリストさんや
支えて下さったマネージャーさん、
そして、富山から介護に来てくれた母にも本当に感謝してます。


ステロイドは本当に素晴らしい薬で、今も私もどうしても必要な時に使う事はありますが、一歩使い方を間違えると、とてもこわい薬です。


当たり前の事ですが、お医者さんのいう処方を絶対に守って、勝手に使わないこと!!本当、当たり前の事ですね…。その当たり前の事を私は出来ていませんでした。本当に反省しています。
今は、自分でちゃんと薬をもらう時に、薬剤師さんに詳細を聞いてから使うようにしてます。(時々、ステロイドと言われず、渡される病院もあるので、そういう時は要注意ですよ)


脱皮した為、今は、以前よりも何十倍も肌の調子は良いです!!(笑)


デパコスも大好きですが、最近は、オーガニックだったり、ナチュラルコスメにも注目してます!
コスメキッチンは好きすぎて、お店見ると吸い込まれます(笑)
目指せ、健康肌!!!!


私の体験記は以上です。


何故、こんなに長々と書いたかと申しますと、
私が治療中、辛かった時、治療をされている方々のブログや体験記をあさるように読んでいました。
そして、絶対に完治した方の様に、自分も頑張って乗り越えるんだ!!!
と毎日希望をもらっていました。
(当時の治っていく過程の写真もあれば良かったのですが、写真撮るのすら辛すぎて、手元になく、すみません💦)


このブログも同じような体験をされてる方の少しでも希望になれます様に…。



それでは、おやすみなさい。