Cadagues, a small town in Catalunya


バレンシアからカタルーニャ北部に位置する街フィゲラスへジャスミンと共に移動。
欧州の列車は席が混んでさえいなければ本当に乗り心地いいです。素敵です。
でも少しエチオピアやマダガスカルの凸凹道をかっ飛ばす乗合タクシーも恋しくなったりもする。
南米回りだした辺りから、揺れがひどくてギュウギュウ詰めで隙間風が入るくらいの方が何故か熟睡できるようになってしまい、欧州の列車は快適すぎるがゆえ乗ってる閒、睡魔が訪れることがないのです。
この旅で勝手に変な体質改善された気がする。。


まぁそんな事はさておき、フィゲラス。
この街は画家サルバドール・ダリの生まれ故郷であり終焉の地でもあるところ。
ここにはダリが懇親の力を注ぎ込み自身自ら創作したダリ美術館があり、それを目当てに世界各地からこの小ぢんまりした静かな街を多くの観光客が訪れている。


美術館内 すべての装飾が彼の手によって作られた作品


ダリと言えばこの時計が溶けた絵ですね


ダリの趣味というかこういう大仕掛けなアートが好きだったんですね


階段にまで色々凝って装飾されてました



3時間近くのんびり見て回ったのだけど、いやーダリの世界観と言うか自己掲示のパワーにあてられて最後は疲れてしまった。。
それにしてもダリのような巨匠と呼ばれた芸術家さんたちのエネルギーって底なしですね。


ダリ美術館も見て終わったけど、まだ昼過ぎだしどうしようか?とジャスミンと話していたらダリたち芸術家が昔アトリエを多く構えていたと言われるカダケスまで行ってみようか?とまたもや急遽決定。今は冬でガッツリオフシーズンだけれど一軒ぐらいは安宿空いているだろうとタカをくくっての出発となった。



バスに揺られて1時間半 夏の高級リゾート地カダケス


スペイン国内屈指の高級リゾート地と聞いていたからどんなものか?とおっかなびっくりだったけど、オフシーズンという事もあり、至極のんびりした漁村という感じだった。


みな日向ぼっこに海岸沿いのベンチに腰掛けていた


のどか風景が広がる


街中の家も白壁オレンジの瓦で統一されててとても綺麗


3,4軒回ってやっと手頃な安宿を見つけることができ何とか泊まる宿を確保。
その晩は高いリゾートのレストランには入らずジャスミンと簡単な手料理を作って部屋で食べた。



かぼちゃのような容姿をしたトマト 味はけっこう良かったです


翌朝は早起きして村周辺にあるトレッキングコースを2人で歩いてみることに。


海岸沿いに続くトレッキングコース


海岸に咲いていた花


天然の良港って感じです


魚マークに掘り抜かれたサボテンみっけ


沢山のサボテンの実がなっていた



上記のサボテンの実は南米のボリビアやペルー、あとはモロッコなんかでもフルーツとしてよく食されているもの。とくにボリビアで食べたサボテンの実は甘みが強くて美味しかったのもあり、ジャスミンに「サボテンの実食べたことある?南米では私もよく食べたんだけど、けっこう美味しいんだよ」と伝えたら彼女は「ならここも同じよ。いっぱいあるし取って食べてみましょう!」となった。


この実を取って周辺の皮をむき中の実をいただく


が、、、まったく美味しくない。。
しかも皮を剥くとき大量の細かいサボテンの針が指に刺さってトレッキングを放り出し、2人して海岸まで降りて手を洗うハメに。。



手に刺さったサボテンの針を海水で洗っているジャスミン・・


いやぁー・・・なんでカダケス周辺にはこんなにサボテンの実がなっているのに誰も取って食べないのかがよーく分かりました。。
種類が違うのかどうか分からないけど、あの針を取る手間も考えたらスペインの人が食べないのも納得。

そして海岸まで降りてきたせいかトレッキングコースがいまいち判りにくかったのもありその後2人して道に迷う。。まぁこういう時ひとりじゃないのは心強かったけど。



道中で見かけた日時計がある家


カタルーニャらしい白壁の家に赤い花が似合ってます


漁村には猫が似合いますね ここの猫はみなぽっちゃりさんが多かった


久しぶりに見た桜!暖かいカダケスでは1月中旬に咲くんですよー



道に迷いつつもなんとか元きた道にもどり無事生還。
思いつきできてしまったカダケスだったけどスペイン最後の日にゆっくりカタルーニャのいなかを回れたのは楽しかったです。
親日家のジャスミンと何故か明治維新の話で盛り上がったのもここカダケスでした。


さて、次は温暖なスペインから極寒のドイツへと向かいます。