The Cape of Good Hope in South Africa


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またまた更新期間があいてしまったけれど、現在マダガスカルにて元気に旅を続けてます。
元フランス領だっただけあってこの国では殆どと言っていいほど英語が通じない。。
アフリカの東・南部の国では英語が通じる所が多くてちょっと楽しすぎていたと痛感させられる日々。
簡単なマダガスカル語を地元の人から教わりつつ旅している今日この頃です 笑
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今回のアフリカ大陸縦断の旅、最後の国となったのはもちろんアフリカ最南端の国、南アフリカ共和国。
この国に入ったとたん、今までアフリカで訪れたどの国よりも白人系住民を見かけることが増えた。まぁ250年以上前から欧米諸国(オランダ、イギリス、ドイツなど)から多くの移民がこの土地に渡ってきているのだから、現在も人口の約1割が白人系であるのは当然と言うべきなのかもしれない。
街並みもオランダやイギリスの郊外の街を彷彿させるような作りで、周辺の自然環境ともマッチして整然としていて卒のない感じです。



ケープタウンの街並み アフリカじゃないみたい



そんな景色というか街並みを見ていると、その昔この地に移民してきた欧州からの移住者たちはここを故郷以上の理想郷にしたかったんじゃないだろうか、と想像してしまう。
理想郷と言ってもそれは自分たち白人にとってのユートピアでなければならなかったため、白人優遇措置の極みのようなアパルトヘイト(人種隔離)体制を約50年近くも続けていたのではないだろうか。
アパルトヘイトは国際社会の避難もあり、16年前に撤廃されたものの、未だに白人と黒人またはカラード(混血)との貧富の格差は大きく、アパルトヘイトやそれ以前の植民地政策からの弊害がなくなった訳ではないよう。実際にインフラの整った場所には白人系が多く住み、スラムなど悪劣な環境下に住む人のほぼ100%が黒人系なのだという。
またそれら貧富の格差以外にも強盗・殺人といった都市部の治安悪化やHIV感染者の増加(9人から5人に一人がHIVに感染していると言われている・・)など一筋縄ではいかない問題がこの国では目白押し。
アフリカ一の経済大国でありながら、またこれだけ恵まれた自然環境も持っているのに勿体無いなぁと思わずにはいられません。。

さて、小難しい政治や歴史の話は横に置いておいて、旅の話に戻りましょう。
南アフリカ随一の観光地と言えば、言わずと知れた喜望峰。
ナミビアから夜行バスで着いた翌日には早々にレンタカーを借りてケープタウンから70キロ南にある喜望峰へ向かった。


ケープタウン郊外の街並み


海岸線を通る喜望峰までの道のりはリゾート感いっぱい


道路沿いから眺めるビーチも迫力満点


まるで北欧みたい


ケープタウン周辺は日差しは暑いくらいでも風は涼しく快適


青空と赤土が妙にマッチしていてドライブしてて楽しかったです


喜望峰は自然保護区内にあるのです


喜望峰自然保護区内 なかなか広くて車なくては回れません


あの先が喜望峰!


岬へと続く歩道


道中ではダチョウなどの野生動物の姿を多く見かけた


喜望峰の岬まであともう少し


やっと着いた喜望峰!


ここに立つと、アフリカ大陸縦断したんだなぁ~と実感が湧いてくる。
実際はスーダンを飛ばしてしまっているので完全縦断ではないのだけれど、まぁ今回はこれで良しとしましょう。欲を言ってはキリがないので。


ここに住む野生動物は人慣れしすぎているのかあまり逃げない


ここの植物は高山植物っぽいものが多かったです


そう、ここ喜望峰は実はアフリカ大陸の最南端でもなければ、この半島の最南端でもない。たぶん、大昔の欧州からの冒険家が最初に大西洋からインド洋に向けて南から東へ舵を切るポイントとして幸多きあらんと喜望峰『Cape of Good Hope』と名づけたのだろうと私は勝手に想像している。
本当のアフリカ大陸最南端はここから100キロ以上も離れた所にあるらしいのだけど、この半島の最南端は喜望峰のすぐ隣の岬の山頂でケープポイントと呼ばれいるところで、こちらは歩いて登れる。


そのケープポイント 展望台からの眺め


展望台下の灯台を見に行く道は海に向かって消えてくよう


灯台を目下に眺める 右側・大西洋と左側・インド洋



ここは喜望峰より混雑しておらず、眺めも良かったのでのんびりボーッと景色を堪能した。
今回のアフリカの旅では本当に色んなことが起こったけれど、無事にここまでたどり着けて良かったです。。


帰りにケープ・ペンギンが多く生息するボルダーズビーチにも寄る


砂浜にはびっしりと巣穴が掘られてました


親ペンギンが海から帰ってくるバックには住宅が広がっている


栄養が行き届いているのかここのペンギンは皆かなり福よかでしたー



南アフリカを立つ前日には折角だからとケープタウンで有名なアフリカ料理の専門店に食べに行った。


こちらがそのお店



こちらのデッシュはクロコダイルのバーベキュー 味は美味でしたー



アフリカ大陸の国はここ南アフリカが最後なので、あーアフリカの旅終わったぁーっと一息入れたい気分なのだけれど、次はアフリカ大陸の次ぐ横、インド洋に浮かぶマダガスカルへ向かうのでアフリカの旅が終わった訳ではないのです。
しかもマダガスカルは元フランス領だっただけあって英語がちっとも通じないと言われている所。

さて、どうなるか・・・