雲南省昆明から列車で二晩かけてやっとのこさ上海に辿り着いたのは6月2日の早朝。
大学卒業以来、10年近く上海に住んでいるビンはこの街に自分のアパートを所有しているのだけれど、半年と言う長旅に出ていたため自分の部屋は今他の人に貸しているので、今回は知り合いの家に私と言うお荷物も含めて泊めてもらう事に。

バックパックを抱えて上海駅に降り立った私達はその知り合い宅へ向うためメトロに乗り込んだのだけど、上海は自分の庭の様なものだと言っていたビンは速攻メトロで迷う。 まぁ 私も今東京に戻ったら同じ事になりそうなので彼女のこと笑えないけど。

迷いつつも何とか知り合いん宅に辿り着き、荷物を置いた後は今度は違う友達の所に預けてあるビンの愛車をピックアップしに向った。


さすが上海、交通機関が充実してます バスの車内もキレイ


愛車のQQ(もちろんメイドイン・チャイナ)のカギを受け取り、嬉々としてハンドルを握るビンの隣に乗ったはいいが・・・色んな箇所にガタがきている中古のQQは、低速ではガタガタ振るえるは、高速では減速するは、その上肝心のドライバーの腕前までビックリするほど下手くそと来て、乗っていて生きてる心地がしなかった。。
お陰で地図を片手に私も必死にナビゲーションしまくりました。
彼女曰く、「日本人って漢字が読めるから中国の標識読めてナビが出来るから便利ね!」だとか。
Oh Yeah ・・・ 私もこの時ほど我が身を守るため漢字が読めて良かったと心底思った事はなかったっすね、中国で。
上海でスリリングな体験をしたい人は是非彼女と一緒にドライブするといい。肝が冷えてクーラー要らずです。


 どんなジェットコースターよりスリリングだったビンの運転と愛車QQ


 そうそう、インドで女性が民族衣装であるサリーを着ているのをよく見かけ、それに刺激されたビンは上海に戻った途端、チャイナドレス(満州女性の民族衣装)を何着も買い込み、出かけるたびに着るようになった。
そういえば街中でもチラホラ着ている人を他にも見かけた。さすが中国。日本でだとコスプレっぽく映っちゃいそうだけど。


 おばあちゃんが満州族だけあって様になりますな。なんかマダムって感じ


ここ上海でも毎晩ビンの友達に豪華な夕食をご馳走になる


彼はビンの従兄弟 満州族と漢族のハーフだそう


上の彼は大学から日本に留学し大学院卒業後、大阪の会社に就職し、既に9年も日本に住んでいるとの事。ちょうどこの時期上海に出張に来ていて、韓国料理をご馳走になった後、一緒にビリヤードもした。


久しぶりに日本語喋れて楽しかったです。ビリアードも上達したし。


内蒙古出身のタナには自宅でモンゴル料理を振舞っ頂きましたー


こちらはビンのお薦めレストランで鍋料理を食べる


なんか食べ物の写真ばっかすっね。でも仕方ない。本当に上海では観光なんてする暇ないほど毎日ビンの友達や会社の同僚と会い、そういう場合は必ず何かかにかとご馳走になっていたのだから。

そう、ビンが勤めている出版社にも一緒に訪ねに行き、日本に何度も観光に行っている親日家の社長さんには高級茶を振舞っていただき、その上お土産までいただきました。長期休暇もらってる職場に外人の友達連れてふらっと訪ねるなんて、日本じゃちょっと考えられないっすよね。その前に半年以上もの休暇なんてまず日本の会社じゃ貰えんし。


社長さんに高級茶を振舞われ美味しくて何杯も飲みまくる


その上その晩、社長さんは他の社員さんも呼んで中華料理屋で接待までしてくれ、あまりの待遇のよさに恐縮しきった。。肝心のビンは「こういう時こそ高い酒頼んでタンと飲んでおきなさい!どーせ社長は金持ちなんだから!」と中国人らしい(?)助言をしてくるだけでちっとも悪ぶれない。
中国には恐縮するって文化というか感覚が存在しないのかもしれないな。。


イタリアワインを1本丸ごと私の為にオーダーする社長さん・・凄すぎる


ビンが社長さんに私が良く飲むことを言ったらしく、ワインを物凄くすすめられ、結局赤ワイン1本、私一人で空ける事に。。お陰でかなり良い気分になったけど、この晩はその後ビンの他の友達と合流してバーへ行く事になっていた。

もちろん付き合いの良い私はそこにも一緒に行ったけれど、そこでもその後行ったクラブでもショットやらビールやらを飲みまくり、私もビンも彼女の親友イーも大いに酔って、その晩は千鳥足での帰宅となりましたー


さすがコスモポリタンな街だけあってクラブには外国人も多かった


2人とも超酔っ払ってます もちろんウチもだけど 笑


いやー 上海、楽しいっすね。ここなら住んでもいいなーって思えるほどです。
上海はまた後で戻ってくるとして、一旦ここからビンの故郷・遼寧省に向け北上していきます。