雲南省の省庁、昆明。
ここでもビンの友達が待ち構えて歓迎してくれ、到着早々夕飯をご馳走になる。
中国では南方のほうが地元料理が多彩と言うか、虫から何から何でも食べる習慣があるそうで、もちろん連れてかれた食堂でもそれらのオンパレードとなった。



でも味は美味しくて食べまくりました


滋養強壮に効くという何かの幼虫の炒め物 味はあまりしなかった


上の食堂でさんざん飲み食いした後に焼き豆腐屋さんに梯子酒・・


地元料理と強い地酒をこれでもか!と言うほどご馳走になった後、千鳥足で宿に向って帰っていたら、通りかかった焼き豆腐屋さん前で「これも郷土料理だから食べなきゃだめだよ!」と言われ、強制的に連れ込まれた。
この焼き豆腐、臭いがキツクって日本人の私には魚が腐った臭いとアンモニアの臭いが混ざったようにしか感じられず、食がまったく湧いてこなかったけれど、そこは礼儀正しき日本人、頑張って何個か飲み込みこみましたよ。。




喉に残る臭いを消すため酒をあおる・・・ よくないパターンっすね


上記の写真に写っているビンの友達は夕食代だけではなく、ユースホステルの部屋代も既に払ってくれていて、マジで恐縮しきりでした。
でも彼らもかなり酔っ払い(特に男のほう)、宿に戻ってからもなかなか部屋から出て行かず、移動疲れと酔いで早く寝たいのに寝かせてもらえず、タダほど高いものはない、と言う日本の格言を思い知った夜にもなった。



でもこんな良い宿タダで泊まれたのだから文句言ったらバチがあたる?



さて、ここ昆明には一泊しただけで、ここから一気に上海まで列車で移動する事になっていたのだけど、これが2晩2日の長旅で、しかもギリギリにチケットを買った私達には座席がなく、車内が一杯になり空席がなくなると、通路の片隅に追いやられてしまった。。


ここで丸1日寝て食い過ごす羽目に・・・


まぁ 一人っきりじゃないからまだ良いものの、この移動は中国旅慣れしてきた私にもなかなかきつかったっす。。

ビンはこの悪環境を苦にもせず床に転がって寝てしまえるが、日本人の私としてはこの床に寝転ぶ勇気はまず出ない。。仕方なく2日目の晩はほとんど寝ずにビンが昆明の書店で買った中国語翻訳版 太宰治の『人間失格』をパラパラめくって再読したりして時間をつぶした。彼女はこの本で日本人の内面を勉強するんだと言ってたけれど、太宰の小説からだと日本人がみな根暗かうつ病だらけに見えちゃうんじゃないだろうか?

 

 
太宰治は私も学生時代愛読した この暗さは好きですね


この長い列車の旅が終わる事には上海に到着。
超ハイペースの移動が続いてるので、上海では少しゆっくりしたい所だけど、ビンの友達がこれまた沢山待ち構えているそうで、体力気力が必要になりそうです 笑