Griddhakuta in Rajgir


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現在コルカタにて滞在中。明日にはバングラディッシュに行く予定です。
インドとは違うベンガル人の国。どんなに違うのか、またどんな出会いがあるのか今から楽しみです。
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ブッダ・ガヤーから乗り合いオートリキシャとローカルバスを乗り継ぎ計3時間かけやって来たラージギル。

ここは出家したブッダが修行に入り、悟りを開いた晩年も長く滞在し多くの説法を行ったところとして有名な地。なので敬虔な仏教徒にとってはブッダ・ガヤーやサールナートに負けず劣らず有名な巡礼地ではあるのだけれど、交通の便が悪いため訪れる観光客の数は前記の二つの町に比べ100分の一以下くらい。
でも折角そこまでの行き方を列車で会ったロシア人仏教徒のアレックスに教わったのだし、急ぐ旅でもないのだからと行く事にしたのだ。それに観光客の少ないインドの田舎も見てみたかったのもあったし。

さてそのラージギル。着いてみると思っていたよりインド人観光客で賑わっていて、宿も4件周ってやっと空きを見つけたほど。ここは仏教の聖地であると同時にジャイナ教の聖地でもあるためインド人巡礼者も多くいる模様。街を歩いてみた限りアジア・欧米系の観光客はほぼ見かけなかったけど。



観光客が少ないため宿近くで食べれるのはカレーか屋台の揚げ物系ばかり。タリーも毎日一回食べてたら飽きるし胃がもたれしてくる。。上記のタリーは45円ほど。安いので文句は言えません。



翌朝8時前には宿を出発して6キロほど離れた霊鷲山まで歩き始める。インド人巡礼者はみな歩かず馬車や車に乗って山の麓まで行くのだけど、日本人たるもの巡礼と聞くと出来る限り歩ける距離は歩いていこうと思い、馬車の客引くを断りつつ朝日に向かっててくてく歩いていく。


途中道端の屋台で朝食 もちろんカレー でも15円 激安です


歩き始めて1時間弱 やっと麓の門まで到着



そこからは長い坂道をひたすら歩く 周りは人も住まない森が広がる


やっと見えてきた霊鷲山山頂!


ブッダはここで多くの弟子に説法をしていたそうです


ラージギルの街中ではあまり見かけなかったけど、この山ではブータンから巡礼者やお坊さんを沢山見かけた。みなあの街には泊まらずブッダ・ガヤーから日帰りでお参りに来ているのかもしれない。


私もブッダがお説法していた霊鷲山山頂でお祈り


石積みするブータン人 これは仏教徒に共通した文化なんだろうか?


霊鷲山の隣峰の多宝山の山頂には日本の日蓮系教団が建てた仏塔シャンティー・ストゥーパとお寺があり、インド人にはこちらの方が有名らしく登り道にはインド人の参拝者でいっぱい。その上こちら側には麓から山頂までロープウェイで登っていけるとあって仏塔の周りにはインド人が溢れんばかり。


仏塔シャンティー・ストゥーパ 霊鷲山を見下ろすように立ってます



お寺にも沢山のインド人参拝者でごったがえしていた



境内にはお猿も沢山いて参拝客からお菓子をもらっていた


初めは霊鷲山を見下ろすような所に立ってる仏塔になんだかなぁと思ってたけど、地元の人やインド国内からの観光客にはこの日本のお寺や塔のほうが有名らしく、日本人である私が恐縮するほど熱心にお祈りしている人たちも多くてビックリ。

歩いて下山していたらインド人に人気のそのロープウェイが停電(インドではどの町でも必ず2,3回は停電する・・)のため宙ぶらりんのまま止まっていて、乗ってる人は暇そうに周りを走り回る猿を見ていた。でもそのロープウェイに乗るためにインド人が長蛇の列を作って待っているのをみて、この仏塔が有名になったのはこのロープウェイのせいなんだろうか?


隙間がないほどギュウギュウにくっついた長蛇の列


計4時間ほど歩いてプチ巡礼の旅は終わり。宿に帰ってビールで一息つく。


750mlサイズのビール 80ルピー(120円)なり でも美味くはない・・


このまま終わってくれればこの町の人は観光客ずれしていないし、物価も安いしでなかなか良い印象が残る・・はずだったのだけど、ラージギルの脅威は夜にあったのです。

私がこの町に泊まっていた2日間の間、毎夜9時頃から宿の前の通りで結婚式の行進が始まりだし、それが夜中の3時まで続くのだ。それだけならいいのだけど、ホテルの窓を震わすほどの大音量でインドミュージック流す巨大ステレオを載せたデコレーショントラックの後ろを参加者たちが騒ぎながら練り歩き、爆竹、花火を打ち上げつづけるといった有様。。
部屋の中にいてもクラブやライブ会場にいる以上の騒音で、インドに来て初めて、パリの宿以来久しぶりに耳栓をして眠った。が、気が休まる間もなく朝は5時半には目の前のバス停からインド民謡のような曲が大音量で流され安眠などさせてくれなかった。。

インド、田舎だからと言って静かだろうなんて舐めてはいけないんだ、と思い知らされたラージギル滞在でした。

次はインド西部の大都市コルカタ(カルカッタ)に向かいます。