The Sun rising in Ganga


バラナシでは旅先で会った人から勧められた日本人ゲストハウスに泊まったのだけど、ここは韓国人ゲストハウスと化しているといって過言ではないほどに日本人は少数。宿を切り盛りしている日本人の奥さんやインド人の旦那さんも「あっと言う間に韓国からの観光客が増えて今は中国本土から来て泊まってく人も増えてるのよ」との事。

確かにデリーでもアーグラーでもはたまたカジュラホーでも日本人をほとんど見かけなかったのに対して至る所で韓国からの団体さんを見かけてはいた。しかし日本人が経営している日本人宿でメインの宿泊客が日本人ではない宿は今までで初めて。
韓国には今インドブームが沸き起こっているのだろうか?なんにせよ、韓国経済の勢いがここインドで見て取れた気がした一事でした。


早朝からみな沐浴しながら朝シャンしたりしてます 超元気!

 
バラナシの商店街はいつも物凄いラッシュ 鼻の穴真っ黒になる

 
バラナシで見かけた結婚式 生演奏の楽器隊も一緒に練り歩いている

 
宿のお父さん とても心配性でいつもどこ行くのか聞かれました


さて、話戻ってバラナシ。
サールナートから帰ってきた後2日ほどまだここに滞在して、ちょっとノンビリしようかと考えていたところ同宿の日本人青年ポール&コウ(あだ名です)2人がこの韓国疾風に対して「日本人の凄さを見せ付けてやる!」と意気込み、ガンガーへダイブすると言い出し、ゆっくりなどしてられなくなった。

私個人はガンガーには手を少しつけてみたただけで、とてもじゃないけどあの河の周りの環境を見ていたら入る気もしなかったけど、果敢にも高台から飛び込むと宣言した彼らに驚愕と尊敬の念(あとけし掛けた多少の責任)を感じ私もその準備に一肌脱ぐ事に。

ポールとコウは日本男児らしく、褌一枚に鉢巻姿でガンガーへ飛び込むと言うので、まずは生地屋に白い布を買いに行く。私は主に交渉係だったので、やれ高いだ、安くしろだ、ついでに布裁断して、と生地屋の親父に色々お願いし、鉢巻と褌をゲット。そして宿に帰って赤と黒のマジックで鉢巻に日の丸とお決まりの文字を書き完成。


コウは日本 ポールは大和魂と書いた鉢巻 二人が眺める先はガンガー


宿の屋上でガンガーを眺めながら明日の予行練習を行った後、ダイブの無事を祈り、その日は夕方から決起集会と名の飲み会となりました。

さて次の日。11時過ぎに宿を出て人が多いメインガード横の高台から3人で下を覗き込む。辺りに散乱する糞・ゴミを横目で見ながら、そして少し先にある火葬場から燃え上がる煙を眺めながら2人は自分達を追い込み、いざ着ていた上の服を脱ぎ捨てザ・日本男児とも言える褌・鉢巻姿に。


高台思ってるより高い どうっすかこの日本男児らしさ


前日練習したとおり彼らはまず正座をしてガンガーに一礼し、お互い向かい合ってまた一礼した後、立ち上がって空手の寸止めを声を張り上げて行い(この頃には周りの観光客が何事かと写真撮り始めた)万歳三唱を行った後、勢いよくガンガーへ身を投げたのでした。


無事浮き上がってくるまではちょっと心配した・・なんせあのガンガーなんで

 
一風呂浴び終わったようなさっぱり感 いやー見事でした!

私は撮影係だったので彼らの勇姿をデジカメのビデオで納めたのだけど、見ているほうが興奮しましたねー。飛び込んだ拍子に褌が取れてしまったのはご愛嬌として、彼らの勇気に拍手でした。インドや他国の人にも多少は大和魂を見せ付けれた事でしょう。(ちなみにこの5日後にコウは酷い下痢になりそれが何日も続いたそう。やはりガンガー舐めてはいけませんね。。)

バラナシではこの地以外ではなかなか経験できない事をその他色々と経験したのだけれど、書き出すと長くなるのでとりあえずここまでにします。

次はブッダが悟りを得るに至った場所でもあり仏教徒にとっては最高の聖地であるブッダ・ガヤーに向かいます。


ガヤ行きの列車を待つ私の横にいた女の子が興味深そうにガイド本を見る