Montreal


トロントの次はモントリオールへ。
知っている人も多いだろうけど、モントリオールがあるケベック州はカナダだけではなく南北アメリカ大陸で唯一のフランス語圏である。メキシコを出て以来、英語での会話で楽をしていたけど、久しぶりに来た言語の試練。でもモントリオールの人たちの多くは英語も大体喋れるので然程の苦労はしなかったけれど。

さて、この街にやって来た最大の理由は今回の旅先で知り合った友達 サリナと再会するため。彼女とはクロアチアのドブロクニクの宿で会い、その後偶然にもモンテネグロで再会し、そのまま一緒にボスニア&ヘルチェゴビナのサラエボまで旅した仲。現在は友達2人とアパートに暮らしていて、その部屋にお招きいただいたのだ。

約1年ぶりの再会を喜んだ後は、世界地図を広げてあの後どこ行った何をしたと報告しあう。その中でもサリナは私が旅の途中でフルマラソンを練習無しで走った事に「信じられないわ・・・!!」と絶句。まぁ私もあれはつくづく無謀だったと思うけど。
方やサリナが私を驚かしたのは彼女の手料理が1年前に比べ格段に上達していた事! モンテネグロではフライド・ライス(チャーハン)にキュウリ(!)を入れたのを出されて私を絶句させたけど・・・今回作ってくれたオムレツは味・形良く、変な具も入ってなくて美味しかったです。

サリナ曰く「なんにでもキュウリ入れるわけじゃないのよ!(笑)」


サリナも欧州を中心に10ヶ月ほど旅をしていたけれど、帰国してからはマッサージ・セラピストになるため学校に通いだし、現在は勉強とバイトで大忙し。なので彼女の休みの取れる週末までは私は一人でのんびりモントリオール観光をすることに。

モントリオールは以前、夏の時期にいたことがあったけど、この街の秋の姿を見るのは今回が初めて。話には聞いていたけれどこの街の紅葉は聞いていた以上に素晴らしく公園を歩くたびに足を止めて見入ったほど。


モントリオール市内の公園にて  紅葉が奇麗


そういえば季節の移り変わりである紅葉をじっくり見るのって旅出て以来始めての気がする。黄色や赤の落ち葉を踏みしめるときの乾いた音が懐かしくってわざわざ落ち葉が沢山落ちている道を選んでは歩き周った。


冬支度のため超ぽっちゃりしていたリス  ちょい太りすぎか?



久しぶりの紅葉狩りや買い物をしながら平日を過ごし、楽しみにしていた週末にはこれまた人生初となるロッククライミングをしにサリナや彼女の友達と郊外の山に出かけた。ロッククライミング、今までしてみたかったアクティビティーの一つだったけどなかなか機会がなかったのでサリナに一緒に行ってみる?と誘われた時はテンションが上がった!

さてしてそのロッククライミングの場所はというと・・


この垂直の岩!をこのフル装備を付けて↓


おいやっ!と 登っていきます。


私もサリナの装備や靴を借りて初チャレンジ。

岩の凸凹を上手く指でつかんで足の踏み場を確保しながら登っていくのだけれど、自分の体を持ち上げていくのってなかなか腕力・握力がいるもの。でも登頂したときの達成感は初めてジャングルジムの天辺に立てた頃の気持ちを思い起こさせてくれてすごく楽しかったです。全身の筋肉を使うし、面白いし、日本に帰っても続けたいと思うほでした。


普段使わない上腕筋を使いすぎ、この後また筋肉痛に陥る・・


しっかしモントリオール、寒いっ!!! ナイアガラやトロントも曇ってたときは寒かったけど晴れたら暖かかったのに、モントリオールはたとえ晴天でも風が冷たく体の芯が冷えていく感じ。このロッククライミングの日は最低気温がとうとうマイナス1度にまでなっていた。。


「こういう寒い日にはプゥディンを食べるのよ!」とサリナの友達に言われ、それプリンの事?と聞き返すと、みなに「ケベックの伝統(?)ジャンクフードのプゥディンを食べた事ないの?!」と驚かれ(いや・・嘆かれ)、帰りにそのプゥディンを食べる事に。


これがケベックの伝統(?)ジャンクフード プゥディンです


かれこれ40年ほど前からケベック州内で広く食べられるようになったらしく、フライドポテトにケベック特産の何とかチーズ(仏語難しくって名前忘れた・・)に特性ステーキソースをかけたものなんだとか。なんと言うか、え?これ?って言う外見だったけど、味はまぁなかなかで、高カロリーだから体を温めるには良いのかも知れないです。はい。



さて、話は変わり、次はハローウィーン。

サリナん宅にお世話になっていた間にハローウィン(10月31日)あったのだけど、折角だからパンプキンを買ってパンプキンパイを作りましょう!っと前日からサリナがやる気満々になり、私もお手伝いする事に。


まずは近所のマーケットでパンプキンを購入 そしてナイフでザックザク



中を奇麗にクリ抜いてジャジャン!中の具はパイに種は↓


種は塩をふりオーブンで焼くとお酒の摘みにぴったりのスナックに!


この日は更に近所に住むサリナの友達ジェンが腕によりをかけて地元ケベック料理を作ってくれた。


またしても料理名を失念・・・仏語だと覚えきれないです。。


この料理を作ってくれたのが下の彼女。ジェンは現在栄養士になる勉強をしていて、栄養的にも満点な夕食を作ってくれましたー。感謝!


プゥディンを食べた事言ったら「栄養学的にあれはダメよ!」との事(笑)


パンプキンパイも焼き、カボチャの飾りつけも済まし、子供に渡すお菓子も大量に買ってハローウィンの準備万端。当日は夕方には戸外に出て仮装したちびっ子達がやってくるのを待った。


お菓子を上げる側の私たちも軽く仮装して迎え撃つ


この日はサリナのルームメイト達も家に帰ってきていて、みんなで子供達の仮装を吟味しながらお菓子を配っていった。仮装の傾向としては男の子はスーパーマンが多く、女の子は断然お姫様の格好が多かったです。

残念な事に仮装した子供の写真を撮るのはその親達が嫌がる事が近年多いらしく自粛する事に。。アメリカ同様カナダもやたらそういう事に過敏になってるんだなぁと実感させられました。


まっ でもそんな事関係なくこの日はお祭り気分で楽しかったです。


私はカウボーイ(のつもり)、エンジェルにダイバー、サリナは・・オタクらしい


夜はそのままバーに飲みに行き、フランケンシュタインやらキャットウーマンらに仮装した人達に囲まれながら皆ショットやらキツメのカクテルをガンガン飲み、帰りは酔いすぎてハイになり皆「寒いーー!!」と全力で走って家に帰りました。。


この翌日はさすがに少しだるかったけど、サリナの両親に会いに行く約束をしていたので2人して気合で朝起きて、両親が暮らすモントリオール北部郊外の町に出かけた。


郊外北部は紅葉も終わりかけ冬間近でした


お昼はサリナのおばあちゃん宅でキャロットケーキをご馳走になり、次にお父さんが経営しているペットの美容室兼一時預かり所で犬と一緒に遊んだ後、お母さんが待つ家に行き、夕食をご馳走になった。


こちらポルトガルの煮込み料理   サリナはお母さん似ですね



今回のモントリオール滞在は現地により密着した滞在となり、丸一週間フランス語が飛び交う生活でなかなか刺激的というか面白かったです。フランス語って響きがキレイってよく言われるけど、確かにそうだな、と思った。でも、なに言ってるのかはスペイン語以上に難解で、色々教えてもらったフレーズもモノにしたのはひとつだけだったけど。(ちなみにそれはクシャミした人に言う言葉です)


サリナとは今度は日本で再会する事を誓い、モントリオールを後に。


そして次なる目的地は・・・常夏のリゾート地 マイアミ です!