エルサルバドルの首都であるサンサルバドルも中米の中では治安の悪い街と言われている。
確かに街中にはマシンガンを持って警備にあたっている軍人やガードマンがわさわさいるので、治安に問題がないと言うわけではなさそうだけど、昼間出歩く限りでは危険を感じるようなことはまったくなかった。

海こえ山こえ国こえて♪
市場周辺は野菜から日用雑貨まで狭しと店子が並んでる

と言うのもこの街で会う人たちの多くはビックリするくらいフレンドリーでこちらに向けてくる笑顔がなんとも素敵。そして皆見返りを求めず親切にしてくれる。観光客とおぼしき人たちにはこれっぽっちも見かけなかったけど、アジア人を珍しがってじろじろ見てきたり、「チーノ」と言ってくる奴らも皆無で民度の高い国に来たなという気がした。ホント民度って国の貧富や政治力とは別物で、その国民性に起因しているのかもしれないな。

海こえ山こえ国こえて♪
街の中心カテドラル

この国はスペインからの独立後も独裁、弾圧、内戦そして地震などによる天災によって血塗られた歴史を持っており、内戦が終結した今でも経済的には中米諸国の中でも最貧国にあたる。しかし市場で働いている子供からおばちゃんおいちゃん老人までみなエネルギッシュで、最近まで続いた陰惨な内戦の暗さはどこにも漂わせてはいなかった。

これといって観光資源もなく未だ多くの問題を抱えている国だけど、貧しさなんてものともせず、元気よく働いている街の人たちを見ていると、上手く復興していってくれたらなぁとつくづく思う。

海こえ山こえ国こえて♪海こえ山こえ国こえて♪
街中の教会とその前にたたずむパン売りのおばあちゃん